葉 旭耀（イップ・ユックユー）

プロフィール

1974年香港生まれ。同地を拠点に活動。1998年Massachusetts College of Art（映像制作）修了。
映像作家、メディア・アーティスト、インディペンデント・キュレーターとして、映画とビデオ・ゲームとデジタル・アートの分野を横断して活動。

主な展覧会（キュレーション含む）・活動：
2024年「LEVEL 66: the Arcade Project」Freespace、西九龍文化地区、香港
2024年「Stuttgart Filmwinter: festival for expanded media」シュトゥットガルト
2023年「イメージフォーラム・フェスティバル2023: 香港映像事情2〈イップ・ユック・ユー作品集〉」 シアター・イメージフォーラム、東京 & 愛知芸術文化センター
2023年「International Short Film Festival Oberhausen 『Against Gravity』」オーバーハウゼン、ドイツ
2022年「Playful Architecture >>zkm_gameplay the next level<<」ZKM、カールスルーエ、ドイツ
2018年「12th Arte Laguna Prize」ヴェネツィア
2017年「OPEN SITE 2017-2018公募プログラム『PLAY.GROUND: 香港のビデオゲームアートの展望』」トーキョーアーツアンドスペース本郷
2016年「CYNETART Biennale」ドレスデン
2016年「Hong Kong - Macau Visual Art Biennale」香港/マカオ
2016年「FILE Electronic Language International Festival」サンパウロ
2016年「Rome Media Art Festival」ローマ
2016年「Game Video/Art. A Survey, XXI Triennale International Exhibition」ミラノ

主な受賞・助成：
2021年 Kasseler Dokumentarfilm-und Videofest「The Golden Cube Award」カッセル
2020年 ACC(Asia Culture Center、光州) 映画基金
2019年「Robert Coover Award (1等)」 Electronic Literature Organization (ELO)、ヴァンクーヴァー(2025年現在はトロントに移転)
2018年「第12回アルテ・ラグーナ賞」ファイナリスト(ヴァーチャル・アート部門)、ヴェネツィア
2012年 香港芸術館「Hong Kong Contemporary Art Awards」 (デジタル・アート部門)
2008-2009年「Project Grant」香港芸術発展局

作品/パフォーマンスについて

実験映画における研鑽とバックグラウンドを持つメディア・アーティストとして、イップはその学際性と各種メディアへの横断的関心により従来の映像作品を越えて自身の創造的追究と芸術表現の幅を広げている。彼は、映画とビデオ・ゲーム、そしてデジタル・アートが結びついた領域で近年取り組んできたアートの実践について言及する際、「screen.play( )」という自身の造語を用いている。「screen.play( )」という概念は、映像文化やゲーム的な形式、コンピュータ・メディア由来の要素を借用・融合を図った、ハイブリッドなアートの実践を提唱するものである。ビデオ・ゲームと同質の要素や戦略、関心を共有しつつ、「screen.play( )」はハイブリッド性や流動性、形式の不定型性により強い重心を置くことにより、小さな新機軸を創り出すことを目論んでいる。