KUWABARA Yu
更新日:2011.5.1
1984年生まれ。2007年、東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業し、アカンサス音楽賞受賞。2009年同大学大学院音楽研究科(修士課程)修了。第74、75、78回日本音楽コンクール作曲部門入選、StefanHussong Accordion Workshop Concert 公募入選など。International Ensemble Modern
Academy、Academie Schloss Solitude Summer Academy(ドイツ)等に参加。近年、能楽師や声明師と共に、伝統音楽と現代音楽の可能性を探る試みを行っている。テナーリコーダーとアコーディオンのための作品"Doll-Blind"がドイツのEdition Wunnより出版されている。2009年度トーキョーワンダーサイト国内クリエーター制作交流プログラムに参加。これまでに佐藤眞、久行敏彦、Hanspeter
Kyburz、Liza Lim、Chaya Czernowin、Steven Kazuo Takasugi、Ole Lützow-Holmの各氏に師事。
作品は、鈴木俊哉リコーダーリサイタル、アートコンプレックス2008、武生国際音楽祭をはじめ、Stefan Hussong、鈴木俊哉、Ensemble Surplus、Ensemble Phorminx 等の各氏各団体に委嘱を受け、日本やドイツで初演、再演されている。能楽と出会って以来、純粋な器楽曲のほかに謡や声明のための作品も書き、東洋の伝統音楽の身体や呼吸、発声などを独自の手段で扱う方法論を開拓している。
伝統音楽とのコラボレーションの経験から、音楽と言葉(特に日本語)の関係性に興味を持ち、声を使った身体表現との関わり合いから生まれる、日本人ならではの全く新しい形のオペラの追究を行っている。今年2月に静岡県日緬寺で初演された20名の僧侶の合唱による音楽法要のための『レクイエム』は、その試みの第一歩となった。
『レクイエム』初演(2009/2/13,14 静岡県沼津市日緬寺)