CHEN Zhe
更新日:2024.12.27
1989年北京生まれ。同地を拠点に活動。2011年Art Center College of Design, Los Angeles卒業(写真)。
チェン・ズの活動は、普遍的な人生経験に関わりながら拡張する内省に根差している。彼女のテーマは、痛みと安堵を同時に経験する身体や、昼から夜へと変わる曖昧な時空間、無常と永遠との間で揺れ動く生命、といった具合に本質として逆説的なことが多い。彼女のプロジェクトは、紐解かれるにつれ互いに注釈をつけ合う作品とともに、数年にわたって有機的に展開される傾向があり、そこではリサーチと発見の現在進行形のプロセスが提示されている。
主な展覧会
2022年「Towards Evenings, My Heart」Galleri Image、オーフス、デンマーク
2020年「ヨコハマトリエンナーレ2020『AFTERGLOW―光の破片をつかまえる』」横浜美術館
2019年「Psyche and Politics」Staatliche Kunsthalle Baden-Baden、バーデン=バーデン、ドイツ
2018年「The 9th Asia Pacific Triennial of Contemporary Art」Queensland Art Gallery、ブリズベン
2016年「第11回上海ビエンナーレ: Why Not Ask Again」Power Station of Art
受賞歴
2018年「Foam Talent」Foam写真美術館アムステルダム
2016年「Best Photobooks」カッセル・フォトブックフェスティバル
2011年「Inge Morath Award」マグナム財団(ニューヨーク)
チェン・ズは最新の活動において、個人の運命を超越した預言を喚起・想定するために人間の身体を用いて、これまで探求してきた極限的な身体経験と宇宙秩序を統合している。長い熟考と偶発的ひらめきをとおして、チェンは「長い忘却をゆっくり思い出すこと」により誰もが人々の運命の預言者になれることに気づく。思い出される物事は、理解できないほど遠くまたは苦しいほど近くのどちらかにあると思えるかもしれない。それは全体がまだ見えないし、はっきりと描写することも叶わない。それでもあなたはそれを知っているー皮膚の下に何があるか、または会ったことのない先祖のこと、夢の中に隠れた世界があること、を知っているのと同じくらい直感的にそれを知っている。
そして夢の中の声がこう尋ねるとー「私は真珠、貝から生まれる。君はどこから?」
あなたはずっと昔小さな子どもだったことを思い出してこう言うー「私は深淵から生まれる。」
《Celestial-cranial Instrument series》2022-2023年、真鍮、アルミニウム、ステンレスワイヤー
Courtesy of White Space、北京
《Celestial-cranial Instrument series》2022-2023年、真鍮、アルミニウム、ステンレスワイヤー
Courtesy of White Space、北京
《Celestial-cranial Instrument series》2022-2023年、真鍮、アルミニウム、ステンレスワイヤー
Courtesy of White Space、北京
《Celestial-cranial Instrument: Sutural Sundial & Sutural Moondial》2022-2023年、真鍮、ガラス製レンズ
Courtesy of TAG Art Museum、青島
《Eternal Ephemera: Under the Moon》2023年、アクリルシートにUVインクプリント、照明付き木製フレーム
《Eternal Ephemera series》2023年、アクリルシートにUVインクプリント、照明付き木製フレーム
Courtesy of White Space、北京