Christopher Joshua BENTON
更新日:2025.1.9
1988年アメリカ・ヴァージニア州生まれ。アブダビ在住、アメリカ・ポーツマスを拠点に活動。2023年マサチューセッツ工科大学(MIT)理学修士課程修了(芸術・文化・テクノロジー)。
ベントンはアーティスティック・リサーチと社会的実践、インスタレーションを用いてディアスポラな人々の物語のプラットフォームとなる新たなアーカイブを創造する。彼は作品制作において、アイデンティティや労働、故郷といったテーマを取り扱っており、それは11年間生活したアラブ首長国連邦(UAE)が時折その出発点となっている。これらの物語は彫刻や映像として具現化され、いずれもコミュニティの協働と労働者階級の連帯を信じることで導き出された緻密な実践により生み出されている。
主な展覧会
2024年「パブリック・アート・アブダビ・ビエンナーレ Where Lies My Carpet is Thy Home」
2024年「Between the Tides: A Gulf Quinquennial」ニューヨーク大学アブダビ アートギャラリー
2024年「All is Flux, Nothing Stays Still」Rizq Art Initiative、アブダビ
2022年「Abu Dhabi Art: Beyond Emerging」Palazzo Franchetti Cavalli、ヴェネツィア
2021年 アブダビ・アート「The World Was My Garden」
受賞歴・助成
2023年「MIT Obermayer Prize」
2022年「Emerging Black Visionaries Award」Instagram (META社) / ブルックリン美術館
2022年「Harold & Arlene Schnitzer Prize in the Visual Arts」The Council for the Arts at MIT
ベントンはアブダビ在住のアメリカのアーティストで、ソーシャリー・エンゲージド・アートやインスタレーションに取り組み、学者や建築家、科学者、一般の人々と協働し、新たな生き方の構想と知識生成のための新たな場をつくり出す。現在取り組んでいる長期的なアーティスティック・リサーチ・プロジェクトでは、META社とブルックリン美術館からの資金調達の下、MITのImmersion Labの科学者との黒人のダンス・アーカイブづくりを主導するほか、アブダビ政府に向けた公共公園のデザイン、建築家と都市プランナーからなるチームを率いてUAEで人口が過密化した低所得者のための住まいづくりに取り組む。MITでの芸術、文化、テクノロジー各修士学位のほか、ジョージア大学HOPE Scholarやオックスフォード大学Gilman Scholarの各プログラムおよびフェローシップを修了している。ファーウェイ(華為)社ではグローバル・クリエイティブ・ディレクターも務めた。
《Where Lies My Carpet is Thy Home》2024年、アストロターフ社製人工芝、パビリオン、展望用演台、アブダビ・カーペット・スーク(商業地区)、66m x 42m / ⒸLance Gerber
《The World Was My Garden》2021年、メデュールデーツの木、金属製フック、6m x 6m
ⒸKarl Jeffs
《Chirag’s Things》2019年、Chiragという人物との買い物旅行で入手した雑多な商品、1m x 1m
Courtesy of the NYU Abu Dhabi Art Gallery / Photo: Altamash Urooj
《Mubeen, City as Archive》2024年、照明付き展示ボックス、反射剤、記録保管のための店頭用グラフィック、USBデータメモリ, Deepak Unnikrishnan氏による詩
Courtesy of the NYU Abu Dhabi Art Gallery / Photo: Altamash Urooj
《Worked (So and So and On and On and So On and So On)》2021年