多文化社会と新しいアートセンターの活動
タイトル | アートの課題2011 -僕らはいま一体どこに立っているんだろう? 多文化社会と新しいアートセンターの活動 |
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会 期 | 2011年10月14日(金) - 2011年11月30日(水) |
時 間 | 11:00 - 19:00 |
入場料 | 無料 |
主 催 | 公益財団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト 文化庁 平成23年度文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業 |
パートナー機関 | サン・アート(ベトナム)、ササ・アート・ギャラリー(カンボジア) |
協 力 | シュウゴアーツ(日本) |
会 場 | トーキョーワンダーサイト渋谷 |
アーティスト | チャン・ヨンヘ重工業、ディン・Q・リー、ウィット・ピムカンチャナポン、米田知子、トラン・ミン・ドゥック、クゥワイ・サムナン、グリッサゴーン・ティンタップタイ、岩井優、小泉明郎、田村友一郎 |
2011年3月11日の前、すでに21世紀の幕開けの年にNYでは911、10年後にはジャスミン革命をはじめとする中東社会での市民革命と、21世紀に入って世界は新しい枠組みに向けてもがき始めていました。そして未曽有の大震災、災害によって私たちは自分たちの生き方そしてこの世界のあり方を見直さざるを得ないところに来ています。3.11から約半年、いまだに私たちのゆくべき道ははっきりと見えてきません。「僕たちはいま一体どこに立っているんだろう?」そして、「これから私たちはどこへ行くんだろう?」そんな問いを日々繰り返しているのではないでしょうか?もちろんその問いは今に始まったことではありません。しかし、今こそ、それを問い続けているアーティストたちと深く考えてみたいと思っています。
「アートの課題」は、2007年にシンポジウムを開催して以来、トーキョーワンダーサイト (TWS)が継続的に開催しているプロジェクトです。世界各地からアーティストやアートセンターのディレクターを招き、多文化社会におけるアートや創造的活動について、「文化多様性」、「新しいアートセンターの活動」、「新たな公共性」といったテーマに、展覧会、レクチャー、ラウンドテーブルを通して意見を交わしてきました。本年度は、日本とアジアの若手アーティストと、アジアを代表するアーティストが、リサーチや対話を通して協働しながらこれらの課題に取り組むことで、新しい芸術の地平を開くことを目指します。
チャン・ヨンヘ重工業
《THE LIFE OF THE CITY OF THE MIND》
HD QuickTime movie, original text and music soundtrack
8 x 4.5m
2011
Public installation, Freyberg Place, Auckland, New Zealand
"Living Room: Metropolis Dreaming"
ディン・Q・リー
《Erasure》
ミクストメディアインスタレーション
2010
Commissioned by the Sherman Contemporary Art Foundation, Sydney, Australia.
米田知子
《ウェディング―中国から北朝鮮を望む国境の川、丹東》
タイプCプリント、2007
トラン・ミン・ドゥック
《Happiness To Everybody "Dong Kuan Market - Challenge"》
クゥワイ・サムナン
《Untitled》デジタルCプリント、2011
グリッサゴーン・ティンタップタイ
《Krasob》
2006
岩井優
《Galaxy Wash》
2008
小泉明郎
《若き侍の肖像》
2チャンネル・ビデオ・インスタレーション、2009
田村友一郎
《This world is continueous or not?》
ビデオインスタレーション、2011
本プロジェクトは、アーティスト・イン・レジデンスを通して行われ、①展覧会②滞在制作③教育プログラム④フォーラムという4つのプログラムで構成されています。レジデンスにおける「内面に向かう創造性」と「他者や外部との対話による創造の場」という両面の意義に光を当てようとするものです。情報がハイスピードで駆け巡る現代社会において、その場に滞在し、対話を重ねることによって生まれてくる「プロセス」の重要性について、「アートが生まれる場」について、今一度しっかりと考えてゆきたいと思います。
◆TWS渋谷にて開催中の展覧会は①展覧会および②滞在制作に該当します。
◆会期中、マスターアーティストによる③教育プログラムを開催いたします。参加応募方法など詳細は、こちらをご確認ください。
◆④のフォーラムにつきましては、2012年3月10日(土)に「日本のアーティスト・イン・レジデンスの未来に向けて」(会場:東京ウィメンズプラザホール)を開催予定です。国内外のレジデンス機関関係者やマスターアーティストらを招き、アジアと日本の課題を参照しながら汎アジア的な視点でアーティスト・イン・レジデンスの可能性と今後について討議する内容を予定しております。出演者ほか詳細につきましては、順次発表して参ります。
現代美術の分野で国際的に活躍するアジアの優れた芸術家。ワークショップやトークなど若手への指導と、東京において滞在制作を行います。
・ チャン・ヨンヘ重工業(韓国/アメリカ)
・ ディン・Q・リー(ベトナム)
・ ウィット・ピムカンチャナポン (タイ)
マスターアーティストと同じく現代美術の分野で国際的に活躍する日本の優れた芸術家。展覧会のゲストとして参加します。
・ 米田知子 (イギリス/日本)
アジアの次世代を担う若手芸術家。日本人若手アーティストと協働しながら東京で滞在制作を行います。
・ トラン・ミン・ドゥック (ベトナム)
・ クゥワイ・サムナン (カンボジア)
・ グリッサゴーン・ティンタップタイ (タイ)
日本の今後の現代美術界を牽引する若手芸術家。アジア若手アーティストと、日本及びアジア各地で協働して滞在制作を行います。
・ 岩井優
・ 小泉明郎
・ 田村友一郎
(会場:TWS渋谷、予約不要、日英通訳あり、入場無料)
展覧会参加作家らが、これまでに発表した作品や自身の活動について語ります。
11月18日(金) 19:00-21:00
ゲスト:チャン・ヨンヘ重工業
→ 終了しました
11月25日(金) 19:00-21:00
ゲスト:ディン・Q・リー
→ 終了しました
11月23日(水・祝) 15:00-17:30
ゲスト:アジア若手アーティスト(■)、日本若手アーティスト(■)*
→ 終了しました
11月29日(火) 19:00-21:00
ゲスト:ウィット・ピムカンチャナポン
→終了しました
11月30日(水) 19:00-21:00
ラウンドテーブル
→ 終了しました
滞在制作での「対話」と「協働」の過程で生まれた課題や共通の問題意識について議論します。
ゲスト:マスターアーティスト(■)、ゲストアーティスト(■)*
*参加アーティスト詳細については、以下をご参照ください。
岩井 優
ディン・Q・リー
ウィット・ピムカンチャナポン
クゥワイ・サムナン
田村友一郎
グリッサゴーン・ティンタップタイ
トラン・ミン・ドゥック
米田知子
チャン・ヨンヘ重工業