ディン・Q・リー

ディン・Q・リー

Dinh Q. LÊ

プロフィール

1968年、ベトナム、ハーティエン生まれ。ホーチミン在住。カリフォルニア大学サンタバーバラ校(アメリカ)にてアートを学び、1989年修了。 1992年、ニューヨークのスクールオブビジュアルアートで写真と関連メディアを勉強、修士を取得する。
リーの作品は世界各地で紹介され、近年の個展は、ベルヴュー・アーツ・ミュージアム(アメリカ・ワシントン)で行われた「A Tapestry of Memories」や、アジア・ソサエティー(ニューヨーク)での「Destination for the New Millennium」がある。また今後2010年には、バッファロー・アンダーソン・ギャラリーでこれまでの活動をまとめた展示、ニューヨーク現代美術館でのプロジェクトなどが控えている。
アーティストとして活動の傍ら、ロサンゼルスでベトナム人アーティストの支援、また国境を越えたアーティストの文化交流を促進する財団、ベトナム・アート・ファンデーションを設立し、その財団を介して、ホーチミンにある非営利ギャラリーのサン・アートを設立した。
現在、ネットワーク・アジアの役員、アジア・ソサエティーズ・インタナショナル・カウンシルの会員である。
作品/パフォーマンスについて
近作、「The south China Sea Pishkun」はベトナム戦争の終戦日に起きた、想像を絶する悲劇を再現した7分間の3Dアニメーション。1975年4月30日ベトナム兵とベトコンはサイゴンや南ベトナムの地へ歩を進めていた。パニックに陥った何千もの南ベトナム兵、アメリカ軍、民間のアメリカ人は南ベトナムから脱出しようと必死だった。何千ものアメリカ軍ヘリコプターが南シナ海へと向かい、着陸可能な空母を探すことに奮闘していた。その多くは結局のところ、空母を見つけられず燃料が無くなり南シナ海へ墜落していった。アメリカが戦争、軍事における立場、またそれらの戦略が未だにイラクへと受け継がれているのを考慮すると、「The South China Sea Pishkun」はこれらの悲劇的な出来事の再考であるといえる。
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