クララ・キルシュ

プロフィール

1995年ドイツ、シュパイアー生まれ。ベルリンを拠点に活動。2022年ベルリン芸術大学College of Fine Arts パフォーマンス&タイムベースドメディア・クラス卒業。
（ポスト）資本主義体制の人間の深淵とメカニズムを脱構築するため戦略として、ポップ・カルチャーの美学とコラージュ、ロールプレイの活用に関心を持つ。

主な展覧会
2024年「Fighting 4 Fear」Ballhaus Ost、ベルリン
2023年「Resort」Magma Maria、オッフェンバッハ、ドイツ
2023年「B3 Biennial of the Moving Image」OOOO、フランクフルト
2023年「Casino Real」元市営カジノ場、ベルリン
2023年「Won’t you get your big machine」Spoiler、ベルリン

受賞歴・レジデンス歴など
2023年「B3 Biennial of the Moving Image」（フランクフルト）「Rotraut Pape Inspiration」賞
2023年 BUDA Residency滞在（アーティスト・イン・レジデンス）、コルトレイク、ベルギー
2021年「Verstärker Kunst Film Festival」（ドレスデン）3位賞

作品 / パフォーマンスについて

キルシュの作品は社会的・文化的現象をそれらの文脈から切り離すことにより、鑑賞者の内省と鑑賞者自身とそれらの現象との関係性の再構築を促す。特に顕著なのは、元フィットネス・インフルエンサーの「Stacy Walker」という別人格と取り組んでいる現在進行形の作品で、2019年よりオンライン自己改善ビジネスへの批判的な参画を試みている。個人での活動のほか、Milena Bühringとのデュオや、構成が変動するグループでも定期的に活動し、直近ではパフォーマンス《Fighting 4 Fear》を発表している。現在は、商品化された個人情報や個人の知識・願望が、オンラインでのヘイトスピーチやエンターテインメント産業にどう反映されるかに注目している。