更新日:2024.9.25
参加プログラム | キュレーター招聘プログラム |
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活動拠点 | ニューヨーク、トルコ(広域) |
滞在都市/滞在先 | 東京 |
滞在期間 | 2024年10月 - 2024年11月 |
日本の現代美術に十年来関心を持ち続けているが、過去4度の東京への訪問はいずれも短期間であったことから、今回はより実質的な支援となる活動を行うつもりである。ISCPでは、日本の第一線で活躍するアーティストの藤井光、潘逸舟のアメリカ大陸初個展をそれぞれ2018年と2015年にキュレーションを行った。また、グループ展「The Animal Mirror」においては、島袋道浩氏の作品をニューヨークで初めて出品し、国際交流基金の支援のもと、沖縄からアーティストを招き彼の作品についてのレクチャーを実現させた。2013年には、「あいちトリエンナーレ」の企画であり名古屋の都市変容を考えるリサーチ・ベースドのアート・プロジェクトを含む「FIELDWORK」展をキュレーションした。日本のアーティストとのこうした活動を引き続き行うことを思うと気持ちが高まるのを感じる。
滞在中都内25以上の展覧会を観覧し、新潟の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」を訪ねた。12人を超えるキュレーターや文化機関のリーダーと会い、スタジオ・ビジットを15回おこなった。またTOKASレジデンシーで2つのレクチャーと、11月の「オープン・スタジオ」ではアーティストのFatma Bucakのインスタレーション作品展示をおこなった。加えて以前にコラボレーションした何人かのアーティストと再会した。彼らの実践に直に関わり、彼らの最新の活動状況を知る機会は貴重であった。
オープン・スタジオ2024-2025/NovemberでのFatma Bucakの作品展示の様子
オープン・スタジオ2024-2025/Novemberでのトークの様子
滞在中におこなったリサーチは今後のプロジェクトに向けた下地となった。2026年に自身がキュレーションする展覧会への参加について東京で出会った2人のアーティストと協議を始めている。ニューヨークに戻ってからは、日本のアーティストやキュレーターとZoomミーティング数多くこなし、関係性を構築し続けている。
東京藝術大学取手校舎での小沢剛氏「ヤギの目」プロジェクト視察の様子
キュレーター・トークVol.5の様子