更新日:2023.6.12
参加プログラム | 芸術文化・国際機関推薦プログラム |
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活動拠点 | パタヤ(タイ) |
滞在都市/滞在先 | 東京 |
滞在期間 | 2023年2月 - 2023年3月 |
NFT(非代替性トークン)アートは暗号通貨世界のためのオンラインアート作品ですが、この種のアート作品が世界中の美術作家やコレクターの間で広がりつつあり、アジアでは日本の多くのアーティストがNFTアートの先駆者になりました。今回の滞在では、日本のアーティストがNFTアートの世界にもたらしたアニメ、マンガ、VRやその他のアート作品を探究し、アーティストたちの展望や作品を創造していくプロセスについて理解を深めること目的としたリサーチを行います。
今回のリサーチの目的は、日本におけるNFTアートやバーチャルアートの現状を調査することである。日本の文脈の中でNFTや暗号通貨は、どのような形でアート業界やアートコミュニティに影響や変化を与えるだろうか。今回のリサーチは、アニメ、漫画、バーチャルリアリティ、ジェネラティブアートなど、日本のNFTアートにおける様々なジャンルへの強い関心を示している。この研究を日本で行うことにした理由は、日本のアートが世界的な規模でNFTアートに強い影響を与えていることにある。タイにいようが、アメリカにいようが、ブラジルにいようが、NFTアーティストはだれもが日本の影響を受けたNFT作品を好んで作っている。滞在期間中、アーティストへのインタビューや、リサーチ目的に関連した多くの展覧会を訪問したほか、その間に東京を訪れた海外のアーティストによるワークショップにも参加した。
リサーチ中は2日間のみTOKASを離れ、多摩美術大学で開催された、著名な映画監督・アーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクン氏のワークショップに参加し、東京やその他の地域のバーチャルアートシーンに対する彼の見解について、話を聞くことができた。
東京での活動では、複数のNFTアーティストにインタビューを行ったが、中でも江原彩子氏にはお世話になり、親身になってアイデアを練って自身が注力すべき方向性を示してくれた。
また、オンラインのアートワールドとオフラインのフィジカルなアートイベントを結びつけるものを中心に多くの展覧会やイベントにも参加した。
データ収集の後、2023年4月21日(金)にタイのチュラロンコン大学コミュニケーションアート学部で自身の研究についてのプレゼンテーションを行う予定。そこでの発表を選択したのは、次世代のアーティストとなる学生たちにプレゼンをすることで、このプロジェクトを締めくくりたいと考えているからである。
多摩美術大学でのアピチャッポン・ウィーラセタクン氏とのワークショップ
森美術館のインスタレーション
チームラボプラネッツ TOKYOでの調査活動
チームラボプラネッツ TOKYOでの調査活動