ラービッツシスターズ

レジデンス・プログラム

海外クリエーター招聘プログラム

更新日:2023.1.19

ラービッツシスターズ

参加プログラム海外クリエーター招聘プログラム
活動拠点ブリュッセル
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2023年1月 - 2023年3月
滞在目的

交通の流れを整えるために設計された環状交差点とその内側にある緑地に着目した「Growing Fabrics - On Air Growth and Form」プロジェクトを昨年バルセロナで開始し、今回の滞在でも継続する。このプロジェクトは、都市緑地が宿すさまざまな種の微生物の営みに寄り添いながら、都市緑地を二酸化炭素対策設備(またはアーバンファーニチャー)として捉え、取り組んできたものである。

滞在中の活動

東京という都市の特性より、「Growing Fabrics - On Air Growth and Form」プロジェクトの視点を、環状交差点から日本の庭園文化と結びついた東京の住宅地を彩る景観デザインの要素としてのストリートガーデン(都市緑地や路上庭)に移し、マイクロバイオーム(特定の生息地で一緒に生活する微生物のコミュニティ)の生態とその宿主(草花、植物、潅木、樹木などの一端)との共生関係など、ストリートガーデンに生息しているさまざまな生物の共生関係をを探るなかで、ストリートガーデンの再活用と酸素供給能力回復の可能性を模索する。

プロジェクトは以下のさまざまな段階を通じて展開する予定:

  • 東京の住宅地のストリートガーデンの類型化
  • 共生生態と異種生物間の生活様式に関する謎の解析
  • 異種間で共生する生命体の内部構造に関する研究
  • ストリートガーデン内における成長様式と異種間生態系形成に注目した培養と素材形成
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

アート、テクノロジー、社会構造、社会問題の不均衡をメディア・アートで表現するアーティストデュオLarbitsSistersは、東京の住宅街を彩るストリートガーデン(路上園芸)を中心に、微生物と宿主の共生関係など様々な生命の形態を観察した。路上園芸を都市の光合成や酸素供給の源と考え、学者や研究者、技術者らと交流し、今後のプロジェクト展開につなげた。

東京大学大学院理科学研究科付属小石川植物園でのマイクロバイオームの撮影の様子

早稲田大学岩崎秀雄研究室訪問の様子

滞在の成果

滞在中、東京の住宅街にある路上園芸のマイクロバイオーム(微生物叢) の生態系を研究した。
路上園芸の写真を撮り集め、分類し、最終的には光合成を行い都市に酸素を供給する共生能力を探った。

さまざまな段階を経て研究を展開:

  • 日本の庭園文化と結びついた、東京の住宅地を彩る都市の特徴としての路上園芸の観察。
  • 東京の路上園芸に生息するマイクロバイオームの生態と宿主(花、植物、低木など)との共生関係の解明。
  • 路上園芸における光合成を中心とした植物の成長パターンと物質生成の探求

路上園芸を観察・分類し冊子を作成

TOKASオープン・スタジオの様子

TOKASオープン・スタジオの様子

TOKASオープン・スタジオの様子

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施設紹介
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