ナジヤ・シェルハマー

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2019.11.7


ナジヤ・シェルハマー

参加プログラム 二国間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点ドイツ
滞在期間
2012年1月 - 2012年3月
滞在目的

2009年と2010年に仕事とアーティスティック・リサーチのために日本、そして東京を訪れ、日本文化おおける関心をもっている。滞在中、私は自然の力とそれらをコントロールする人間の問題を扱う日本のイメージと神話を研究したいと考えている。自然の力と対立する人間の技術力は道となり、2011年3月の出来事は日本人にとって非常に苦痛に感じらていると思う。 自然と人間のコントロールの対立、また人間の活力をコントロールすることについて興味がある。例えば、浮世絵の木版画、歌舞伎座、口頭叙述、民間伝承物語、更には神道や仏教の幽霊やマンガような大衆文化にも影響している。これらの物語は恐れや欲望の集合体における洞察力を与えているのではないだろうか。 滞在中には、集めた話や素材を基にして、自然の力についての神話のエッセンスを結合、変形するドローイングと紙の立体作品を発展させ、物理的な空間で明らかにしたいと考えている。 トーキョーワンダーサイトのプログラムで、私は東京のアートコミュニティー、そして他分野の人たちと対話を生み出し、それを日本文化と美術から学びたいと考えている。そして、私の作品が個々の人を隔てる文化や場所の制約を乗り越える美的経験をもたらすことを望んでいる。

滞在中の活動

滞在中、私は物語と素材の探求に基づくドローイングと切り紙を発展させたい。これらのドローイングはトーキョーワンダーサイトでの3Dペーパーワークの出発点となる。 探求方法として、地域の人々に口承物語や神話(イザナギやイザナミの創世神話、洞窟での天照大神の神話)について聞きたい。私は特に生と死の領域の境界の曖昧さ、日本の神話で重要な役割を果たす人間、動物、そして自然の力に興味を持っている。個人的に人々に話しかけ、神話についての文化的知識を交換し、経験、恐れ、信仰、そして特に2011年の大災害の後の自然の力と技術崩壊について話をしたい。 更なる文化と物語の様々な層を理解するために、地域の人々と接することが私にとってはとても重要だと考えている。さらに、東京の美術館、コレクション、ギャラリー、書店、図書館を調査したい。 また、物語の様相に反映し、取り入れられ、切り離せない美術作品の物質的特徴にも興味がある。そのために、紙製の手工芸品や美術品のような日本の手工芸美術についてもっと学びたい。関心のひとつに、日本の伝統美術がある。日本のインク・ドローイングである墨絵について知ることによって、この集中した瞑想の表現方法を練習してみたい。

クリエーター情報

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