ヴィシュワ・シュロフ

レジデンス・プログラム

リサーチ・レジデンス・プログラム

更新日:2019.11.28


ヴィシュワ・シュロフ

参加プログラム    リサーチ・レジデンス・プログラム
活動拠点インド
滞在期間 
2010年4月 - 2010年5月
滞在目的

TWSでは、「これ本物?」と初めて見た者をいつも混乱させる、食品サンプルのリアルさによって生じる明白なジレンマについてリサーチしたいと思っている。もちろん真実は近くで見ればわかるのだが、初めの段階で抱いた不安感によって、調べたい気持ちにかられるのである。この凡庸な主題そのものは、その馬鹿馬鹿しさで気持ちを逆なでしたいのか、それともただ単にもの珍しいだけなのだろうか。

滞在中の活動

OPEN STUDIO 2008


街中に存在する食品サンプルについての人々の反応や理解について調べる。合羽橋への訪問。食品サンプルとその図像学(イコノグラフィー)について理解し、記録する。生産者と協力して食品サンプルを作る。フォーマルなレストランへ行き、料理を仕上げるテクニックや料理のプレゼンテーションの方法について学び理解する。本格的な日本料理の盛り付けテクニックや、食事の作法、テーブルの人々の特徴や東京の風情(エンターテインメント)についてのリサーチ。

滞在制作成果
TWSでの滞在は、プロジェクト・リサーチの基地として、東京で必要な時間を提供してくれた。TWSでの交流やコミュニケーションがなければ、今回のリサーチはうまくいかなかったであろう。レジデンスに滞在しているほかのアーティストたちやTWSのスタッフとの交流は、初めのアイディアから、視野や規模を広げるのに大いに役立った。洞察力に優れた会話によって私とはまったく違う視点をもたらし、自身の作品に対して客観的に理解することを可能にし、リサーチの範囲を広げ、そして私の希望を最後のインスタレーションに結実させてくれたミワとユウタに特に感謝している。ここでの経験を忘れずにインドに持ち帰り、計画したパフォーマンスをもっと具体的に実現できるよう努力したい。

交流事業成果
食品サンプルの用途や、それらが多く存在している場所でどのように見られているかについて理解するにあたり、TWSが与えてくれた環境はとても役に立った。
初めの魅惑された状態を大いに上回る洞察を可能にし、当初は材料についてだけだったプロジェクトの規模を、リアリティそのものについての綿密な調査にまで広げることができた。と同時に、日本人のデザイン感性についてよく理解できるようになった。このことはこれまで私がしてきたことすべてを超えることであり、私のプロジェクトすべてが研ぎ澄まされた。
オープンスタジオでは、人体表現的な実験や反動遠近法によく取り組んだ。このことは、プロジェクトの可能性と潜在性についてのさらに深い洞察をもたらした。

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クリエーター情報

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