更新日:2019.11.29
参加プログラム | 国内クリエーター制作交流プログラム |
---|---|
活動拠点 | 日本 |
滞在期間 | 2009年5月 - 2009年11月 |
身のまわりの環境、生活を観察することから、作品をつくるきっかけを探して来た。今まで、広島や取手など開放的な場所で作品を制作してきたが、今回滞在する場所は、都会のど真ん中!高層ビルが建ち並ぶこの場所で、はたしてどんな構想が出てくるのか探っていきたい。同時に、一緒に暮らすレジデントの方々と意見を交換し合い、何気ない会話から驚きを発見していきたい。
主に、作品の構想と制作。
身の回りの風景を観察し、メモに描きためていく。
自身の仕事にも積極的に取り組む。その分外部からの情報を収集し、それをワンダーサイトの活動に反映させていければと考えている。
[ 活動報告 ]
■5月~8月
この5ヶ月間、積極的に多くの場所に出向き、沢山の人々に出会い、他の分野で仕事をされている方々と初めての恊働制作をし、活動をしてきた。ワンダーサイトのレジデンスにはそこで出会った建築家の方、音楽家の方など、たくさんの方々を招き、ワンダーサイトでの生活のこと、友達になったレジデントのこと、制作の動機となる体験についてなど、スタジオでの制作風景のなか、お話してきた。
前期は主に、展覧会「透明なかたち」展での作業。
展覧会の作業には、東京理科大学の学生、東京芸術大学の学生、日本大学の学生の数十名の方々がワンダーサイトのスタジオに来て下さり、いつのまにか三大学合同プロジェクトのようになり、お互い違った分野の研究をしているため、それぞれの環境の違いを話しながら作業した。制作に関しても、美術と、美術以外の分野の人々が合わさって集まっているため、それぞれが得意な分野の仕事を行った。それはいつもとは違って新鮮だった。
その作業の様子を、ワンダーサイトを訪れる多くの方々にも見てもらえたことは、とても貴重な体験だった。個人のアトリエではできなかった、作業を全く知らない他者に見られるという体験は、みんなでパフォーマンスをしているような、変わったことだった。英語の不得意な私でも、海外から来た作家の方々に生の場を感じてもらえることは、言葉の壁を一瞬で乗り越えて、気持ちを通い合わすことができると感じた。これはワンダーサイト無しではできなかったことだと思う。
上:いずれも、「透明なかたち」展での展示風景