トーキョー・ストーリー2013 第三章 「私をとりまく世界」

レジデンス成果発表展

トーキョー・ストーリー2013 第三章 「私をとりまく世界」

TWSクリエーター・イン・レジデンス・オープン・スタジオ

エキジビジョン

開催情報

タイトルトーキョー・ストーリー2013 第三章 「私をとりまく世界」
TWSクリエーター・イン・レジデンス・オープン・スタジオ
会 期2013年7月13日(土) - 2013年9月23日(月)
時 間 11:00 - 19:00
入場料無料
主 催公益財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイト
協 力アジアリンク / オーストラリア・カウンシル / RMIT(オーストラリア)、アシュカルアルワン・レバノン現代美術協会(レバノン)、イアーブ(スイス)
会 場トーキョーワンダーサイト渋谷
アーティスト池田剛介、 奥村雄樹(井出賢嗣)、 ヌール・アブアラフェ[パレスチナ] 、モハメド・アブデルカリム[エジプト] 、スッティラット・スパパリンヤ[タイ]

トーキョーワンダーサイト(TWS)のレジデンス・プログラムには、毎年100名を超えるクリエーターが参加し、国内外でそれぞれの制作活動が行われています。「トーキョー・ストーリー2013」は昨年度の参加クリエーターによる成果発表展をリレー形式で開催しています。 第三弾となる本展「私をとりまく世界」は、二国間交流事業プログラムで海外に派遣された池田剛介、奥村雄樹、TWSに招聘され、東京で滞在制作を行ったヌール・アブアラフェ(パレスチナ)、モハメド・アブデルカリム(エジプト)、スッティラット・スパパリンヤ(タイ)の5名による作品を紹介いたします。 震災以降、国内では電力供給や、それに支えられている暮らしそのものについて、誰しもが意識せざるを得なくなりました。また、世界では政治や歴史など、個人の力に比してあまりにも大きな流れが常に渦巻いています。そうした状況において、「エネルギー」や「アイデンティティ」などを活動のテーマとした彼らは、周囲を取り巻く環境に左右される(あるいは自ら進んで変容を求める)自己の存在を、時に客観的に見つめ、時に意識の深層まで入り込んで表現を試みます。 TWS渋谷に展開する、各クリエーターが各地で紡ぎだした世界へのつながりをご体感ください。

プロフィール

池田剛介

Melbourne Art-Power Plant, 2012, RMIT Project Spaceでの展示風景

1980年福岡県生まれ。2005年に東京藝術大学大学院 先端芸術表現専攻を修了。自然現象や生態系、エネルギーなどへの関心に基づき制作活動を行う。また震災以後、発電を軸にした被災地でのプロジェクトや他作家とのコラボレーションも展開している。主な個展に「Melbourne Art-Power Plant」(RMIT Project Space、メルボルン、2012)、主なグループ展に「東京藝術発電所」(東京藝術大学、東京、2011)、「堂島リバービエンナーレ」(堂島リバーフォーラム、大阪、2011)、「ヴィヴィッド・マテリアル」(東京藝術大学、東京、2008)、主なプロジェクトに「南相馬仮設発電所」(牛河内仮設集合住宅、福島、2012)、「Kesen Transplant」(サン・アンドレス公園、岩手、2012)などがある。
http://kosukeikeda.net/
奥村雄樹

(参考作品)井出賢嗣, KITAMURA, private pictures, video photo
Photo: hatano kosuke, Courtesy of blanClass

1978年青森県生まれ。2012年に東京藝術大学大学院博士後期課程修了。個々人が生きる「現実」の可塑性と、それが言語によって書き換えられていくプロセス、特に「翻訳」や「解釈」の作用に着目して制作活動を行う。2012年の主な発表に「Anatomie-Fiktion」(バーゼル大学解剖学博物館)、「Dance on a Thin Line」(大邱フォトビエンナーレ2012)、「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館)、「14の夕べ」(東京国立近代美術館)、「ジュン・ヤン 忘却と記憶についての短いレクチャー」(女子美アートセンター準備室/愛知県立芸術大学/東京造形大学)、「善兵衛の目玉(宇宙編)」(愛知県美術館)など。
http://www.yukiokumura.com/
ヌール・アブアラフェ

《生よりも死に近い状態》, 2012

1986年生まれ。 2011年ベツァルエル美術デザイン学院卒業。故郷であるパレスチナや訪れた場所、人々のアイデンティティと社会問題を扱った作品を制作。近年の主な展覧会に、「Young-artist-award-exhibition 」(A.M Qattan Foundation、ラマッラー、 2011)、 「Try, Retry」 (Al Sakakeni Cultural center、ラマッラー、 2009)など。
モハメド・アブデルカリム

《陰謀は消費を凌駕する》, 2012

1983年エジプト、エルミニヤ生まれ。2005年にヘルワン大学(エジプト)美術教育学部を卒業。近年の主な展覧会に、Downtown Contemporary Arts Festival (D-Caf)での「I am not there」(The Townhouse Gallery、カイロ、2012)、98 weeks bazaar(テッサロニキ・ビエンナーレ、テッサロニキ、ギリシャ、2011)、コンサート・パフォーマンス(Kunst Halle Sankt Gallen、サンクト・ガレン、スイス、2011)、グループ展「Border Disorder」(Gallery Depo、イスタンブール、2009)、「Beyond the desert」(gallery Darb 1718、カイロ、2009)など。2013年に「シャルジャ・ビエンナーレ11」(アラブ首長国連邦)参加。
スッティラット・スパパリンヤ

10 Places in Tokyo, 2012

1973年生まれ。2001年にライプツィヒ視覚芸術アカデミー メディア・アート学科大学院(ドイツ)、1997年チェンマイ大学芸術学部絵画学科(タイ)を卒業。近年のグループ展に、「世界に開かれた映像という窓 第28回:スッティラット・スパパリンヤ」(広島市現代美術館、2012)、「RiverScapes IN FLUX」(ハノイ/サイゴン/バンコク/カンボジア/ジャカルタ/マニラ回覧、2012-2013)、「Korat Chitchat」(Education Center for Health (常設展示)、バンコク、2012)、「Art On Farm: a diary from the Isan plateau」(ジム・トンプソン・アート・センター、バンコク、2012)、第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル(東京都写真美術館、2012)、個展「Hypothetical」(MediaNoche、ニューヨーク、2011)、黄金町バザール2011(横浜、2011)、「Siamese Connection 2011: Rediscover」(The Invisible Dog、ニューヨーク、2011)などがある。

関連イベント

アーティスト・トーク

7/14 (日) 
15:00-17:00 ※終了しました。
出演:池田剛介、井出賢嗣、スッティラット・スパパリンヤ、奥村雄樹(スカイプ出演)
*日英逐次通訳

アーティスト・トーク

9/14(土)15:00 -
『無関係性、あるいは干渉性の美学へむけて』 池田剛介 X 千葉雅也(哲学者、立命館大学大学院准教授)
ネット空間でのコミュニケーションが私たちをとりまき、グローバル化の波に取り残された地域社会の活性化が叫ばれながら、「繋がり」や「関係性」が称揚される現在。アートもまた、美術館や作品という閉域にとどまることのない、観客や参加者への〈開放〉が広く求められる傾向にあります。 こうした現代において人間は、そして作品という単位はどこにあるのか。〈開放〉型の時代の趨勢に抗して関係性を〈切断〉しながら、しかしモダニスティックな自律に回帰するのでもない新たな主体性、作品性のヴィジョンを描くこと――無関係はいかに可能か、そして無関係に隣り合うものたちの、関係なき干渉とは何か。 哲学、政治、エコロジーやセクシュアリティの議論を横断しながら、この時代の新たな美学を問う徹底討議。

アーティスト・トーク
9/16(月・祝)17:30 - 18:30
出演:奥村雄樹、井出賢嗣
今展覧会の作品の中で最も複雑な構成となっている「奥村雄樹(井出賢嗣)」作品について、制作背景と経緯を作家本人が互いの立場から語ります。 「奥村雄樹」「井出賢嗣」そして展示されている「Kuki Nishino」の関係性が明らかにされるかもしれません。
*日本語のみ。

参加クリエーター

モハメド・アブデルカリム
ヌール・アブアラフェ
池田剛介
奥村雄樹
スッティラット・スパパリンヤ

ページの先頭へ