NAKASHIMA Rika
更新日:2024.4.3
1995年愛知県生まれ。東京を拠点に活動。
2018年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジオブアーツファインアート学部卒業。2023年東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科リサーチ領域修了。
都市における公/私の二項対立という近代理性的・資本主義的な機制を問題視し、限界性の概念とその非二元的な関係、すなわち公的なものと私的なものの領域の間となる「閾」を顕現させるような作品制作を行っている。その対立を生/死、可視/不可視にもなぞらえ、その外側と内側を鑑賞者に彷徨わせるようなインスタレーションを構成する。
主な展覧会:
2023年「□より外」TALION Gallery、東京
2022年「覚醒と幻惑:見えないものとの対話」ゲーテインスティテュート東京
2021年「I tower over my dead body.」Gallery TOH、東京
2021年「Bodies On The Matter」TOMO都市美術館、東京
2020年「都市のみる夢」東京都美術館
作品の中では、伝統的儀式行為を参照しながら自作した儀式などを通じて、都市空間への公共的介入が企図されている。特に近年のメイン作品となるサウンドインスタレーションは、音という視認することも遮断することもできない媒体を複数重ね合わせることで、鑑賞者を作品内部に巻き込み、カタルシス的な体験に導き、展示上で散りばめられた都市にありふれた記号的イメージから別な指示対象を幻視させる。また、それはポスト資本主義下における反理性・反近代性の身振りの模索でもある。
《□消し》2023年、サウンドインスタレーション
撮影:木奥 惠三
《塔のセラピー》 2021年、サウンドインスタレーション
撮影:竹久直樹
《あらわれのマリア》2023年、インスタレーション
撮影:木奥 惠三
《最愛なる自殺攻撃者たちへ》2021年
25cm x 95cm、電光掲示板、色光
撮影:竹久直樹
《緑の矢印》、2021
A3用紙、インクジェットプリント、色光
撮影:ToLoLoStudio