KIM Sujeong
更新日:2025.9.5

1992年釜山(韓国)生まれ。釜山を拠点に活動。2016年釜山大学校卒業(彫刻)。
インスタレーション、彫刻、ドローイング、映像、光を用いて制作を行う彼女の実践は、親密な関係や社会的な関係の中に潜む感情や力学に着目し、愛と暴力の間にある脆弱な境界線を探求している。
主な展覧会
2025年「In the Fold of Afternoon」Space Vintle、光州(韓国)
2025年「Where Quiet Turns」Hong-ti Art Center、釜山(韓国)
2024年「Waning Nights」Exhibition00 Gallery、釜山(韓国)
2024年「This Is Not Just Local: Tactical Practices」 釜山現代美術館、韓国
2023年「Guard of Boundaries, The 30th 4·3 Art Exhibition」Sanjicheon Gallery、済州(韓国)
主な助成など
2024年 Young Emerging Artist Creative Activity Grant、釜山文化財団
2020年 Online Media Art Support Program、釜山文化財団
2017年 Art Excellence Support Program、釜山文化財団
「愛」という概念が、いかに人間の経験を形作りつつも揺るがす様を探求している。
愛は、しばしば育むものとみなされるが、特に女性や周縁化された人々にとって、暴力や犠牲、感情労働を隠蔽することもある。インスタレーション、ドローイング、彫刻、映像、光を用いた作品制作をとおして、ケアと加害が交差する瞬間を可視化し、家族、恋愛、社会生活に潜む圧力を明かす。
こうした感情や関係性を再検証することで、「ケア」という名のもとに、苦しみが正当化される文化的な構造を明らかにし、愛やジェンダーに関する支配的な物語によってかき消されてきた声に光を当てようとしている。

《Where Quiet Turns》2025年、3チャンネル・ビデオインスタレーション(1分30秒/1分03秒/1分18秒)

《Waning Nights》2024年、ワイヤー、LED、ドローイング、サイズ可変

《Mentoring》2017年、ロトスコープ・ビデオ(6分26秒)、「愛のかたち」として成形されたキャンディー、サイズ可変

《Children Crossing the Night》2022年、人形、モーター、日常生活に潜む暴力の道具に偽装されたオブジェクト、サイズ可変

《All is fair in love and war》2017年、掛け布団に描かれたドローイング、サイズ可変