Begüm ERCIYAS
更新日:2022.9.30
1982年トルコ生まれ。ベルリンとブリュッセルを拠点に活動。2007年、ザルツブルグ・エクスペリメンタル・ダンス・アカデミーにて振付の学士号を取得。
振付家としての訓練を受け、現在、観客の役割を中心に据えた学際的なパフォーマンスを制作している。2021年から2026年にかけて、デシンゲル・アントワープのアーティスト・イン・レジデンスに滞在。
2015年以降、エルジヤスは既存のブラックボックス化した状況設定を超えた、学際的なフォーマットを開発している。これらの作品の中には、観客を完全な孤独の中に招き入れ、パフォーマンスとリスニングを同時に行うものもある。彼女の作品はこのようにして、自分の声を聴く(《Voicing Pieces》 (2016年))といった個人的なものに対する疎外された見方や、人工音声との会話(《Pillow Talk》 (2019年))といった異質なものとの親密な状況を促進する。最近では、エルジヤスは、人々が集うことに伴う課題に焦点を当てた公共空間でのフォーマットを展開し始めた(《アッティカからの手紙》(2020年)、《森の静かな集い》(2022年))。これらの作品は、「一体感」を所与のものとしてではなく、むしろ課題として考えている。孤立と一体感の間の緊張は、依然として中心的なトピックである。
《Voicing Pieces》 2016年
パフォーマンス
《Voicing Pieces》2016年
パフォーマンス Bea Borgers
《Pillow Talk》2019年
パフォーマンス Bea Borgers
《Forest Silent Gathering》2022年
パフォーマンス Begüm Erciyas
《Forest Silent Gathering》 2022年、 パフォーマンス