更新日:2024.12.6
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(派遣) |
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活動拠点 | 東京 |
滞在都市/滞在先 | ロサンゼルス/18th Street Arts Center |
滞在期間 | 2024年9月 |
1960年代から現在に続く非物質的な表現について、アメリカ西海岸での動向をリサーチする。また、美術と社会との関係について、18SACを含むロサンゼルス周辺での実験的な活動の実見を通して考察する。
*西川美穂子の滞在は Call to Dream: The Sam Francis Fellowship を通じた18th Street Arts CenterとTOKASとのレジデンス・パートナシップにより実現しました。
ハプニングやアクションなどパフォーマティブなアートや、18th Street Arts Centerをはじめとする地域の人々や歴史とのつながりを持つオルタナティブな活動について、展覧会調査、アーカイヴ閲覧、スタジオビジット、インタビュー等を通してリサーチした。同リサーチを通じ、アジア系アメリカ人の歴史や作品にも関心が広がり、戦時中の日系アメリカ人収容所訪問やアーティストインタビューをおこなった。
日本の公立美術館の学芸員として長年働いてきた中、一ヶ月、本務を離れ、海外のアートシーンに触れる時間を持てたことは、大変良いマインドセットになった。パフォーマンス・アートがさかんなLAで、今も社会へのリアクションとしてアートが生まれていることに希望を感じると同時に、そのような実践が美術館という機関においても可能なのか、今後の活動の中で模索していくことになるだろう。 また何人かの日系アメリカ人との出会いを通じ、歴史的な背景や彼らのアートへの関心を持つようになった。とくに18th Street Arts Centerのフェローアーティストによるプロジェクトにボランティアとして参加し、マンザナーにある日系アメリカ人の旧収容所を実際に訪れたのは印象深い体験となった。