ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ

レジデンス・プログラム

海外クリエーター招聘プログラム

更新日:2024.12.6

ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ

参加プログラム海外クリエーター招聘プログラム
活動拠点ウィーン
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2024年5月 - 2024年7月
滞在目的

日本における迷信の伝統と、それが異なる文化や文脈でどのように翻訳されているかを扱う。ジェンダーの不平等と差別、そしてフェミニズム運動の歴史についてより深く研究し、運動の創設メンバーの何人かにインタビューすることを目的としている。この研究では、政治的な側面だけでなく精神的な側面にも目を向け、特に今日に至るまでの歴史における抵抗と変革の手段について探求したい。日本では迷信が広く浸透しているため、迷信に焦点を当てたい。迷信は主に女性的な弱さの象徴と考えられているが、プログラムを通じて、その使い古された考えを覆し、女性のパワーを結集させるだけでなく、ジェンダーの不平等を癒すような、アーティスティックで魔術的な儀式を作りたいと思っている。女性の主人公たちが癒しやエンパワーメントのための「儀式」を行い、さまざまな行動や道具を使って自分の「声」を表現する参加型ビデオ作品の脚本を執筆する。ビデオやインスタレーション作品の制作と並行して、写真プロジェクトを展開することも考えている。

滞在中の活動
  • 地域の人々やコミュニティと関わることで日常生活における儀式、迷信、習慣について深く研究する。
  • 日本におけるジェンダー不平等や差別、フェミニズム運動の歴史について調査する。
  • フェミニズムの草の根運動の歴史に関わりをもつ公共空間の撮影場所を調査する。
  • 迷信とジェンダー不平等をテーマにした新作を制作する。
  • 地元のアートシーンのアーティスト、キュレーター、美術評論家と会う。
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

実地経験的、理論的なリサーチを通じ日本の文化、伝統、構造、政治、歴史について多くのことを学んだ。
滞在中は、東京の都市部とアートシーンを探索し、新たな友人・人々との出会いにも恵まれ、何人かは自身の映像・写真プロジェクトに参加してくれた。
非常に重要なつながりも生まれた。巫女舞を学んだこと、TOKASで同時期に滞在したクリエーターたちと、公園や居酒屋、カラオケ、銭湯といった場所で多くの興味深い対話や楽しい時間を持ったこと、そして彼らの活動や人間性から興味深いことを学んだ。

滞在の成果

日本に広く知られる迷信の多くを探求し、それらに対する印象をたくさん集めることができた。自身のウィーンのスタジオに戻ったら、この経験から写真とテキストをベースとしたプロジェクトに発展させたいと思う。映像プロジェクトに関しては、計画していた撮影過程をほぼ完了することができた。ウィーンのスタジオではこの作品の仕上げができればと思う。

クリエーター情報

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