ジュライ・ヴェーバー

レジデンス・プログラム

芸術文化・国際機関推薦プログラム

更新日:2024.8.5

ジュライ・ヴェーバー

参加プログラム芸術文化・国際機関推薦プログラム
活動拠点 ベルリン
滞在都市東京
滞在期間 2024年 3月
滞在目的

新型コロナウイルス感染症拡大による渡航制限のためオンラインで実施された2021年のレジデンス・プログラム参加後、実際に現地で地球外生命体とのコミュニケーション方法を構築するリサーチを続けたいと考えている。パンデミックの間に開始し、その間ビデオという媒体でしか表現できなかった動きのリサーチを基に、サウンド・アーティストのマカレナ・フエンテスとのコラボレーションによるアナログなライブ・パフォーマンスとして実現させたい。未知の地球外生命の身体は、宇宙空間では特に原子や分子が乏しく音が伝わらないため、どのように音を生み出し知覚するか、という問いを検証するつもりである。
また宇宙空間への接続の手助けとして、身体の拡張やゲートウェイとして機能する彫刻群の開発を計画している。彫刻は、動きを増幅させ、地球外生命体に語りかける記号へと変換する共振器として機能する。堅固な彫刻、儚いダンス、無形の音の間の共生と相互作用の可能性に興味がある。

滞在プラン

到着後、現地の環境を知り、この未知のコンテクストで遭遇するものとの関連でリサーチを開始する。どのような形や素材が彫刻の目的に最も適しているかを分析する。最後に、オープン・スタジオでの発表のためにどのような形式や場所が、作品にふさわしいか、TOKAS内の馴染みのない場所や公共空間を含めて検討する。

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

到着後、私たちは新しい環境を知り、地球外生命体とのつながりを築くリサーチに取りかかった。そして、どのような形や素材が彫刻やボディ・エクステンションの目的に最適かを分析した。
最終的には、この土地で一般的な素材である竹を使い、スタジオで見つけた素材とベルリンから持ち込んだいくつかの要素を組み合わせた。宇宙空間と音波をめぐる、より科学的なトピックを調査し、地上と地球外の間を媒介する超自然的な存在として、天使という宗教的現象との非日常的なつながりを構築した。二部構成のパフォーマンスを行うことを決め、第1部は主にテキストとサウンドエフェクトを使ったアカデミックな講義形式で、第2部はサウンドジャーニーと組み合わせた、より身体的な探求だった。第1部は完全に決まった振り付けによるもので、第2部は明確な譜面と決められた素材もあったが、その場その場でこれらの要素を組み合わせたり、遊んだりする自由があった。3回公演を行ったが、どの回も違ってエキサイティングだった。

滞在の成果

レジデンスのリサーチを通して、聖書の黙示録の7つのトランペットというトピックにとても関心を持つようになり、これを継続し新しい作品に発展させるためのイメージができた。

オープン・スタジオでのパフォーマンス

クリエーター情報

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