ミシェル・ウノー

レジデンス・プログラム

芸術文化・国際機関推薦プログラム

更新日:2023.3.7

ミシェル・ウノー

参加プログラム芸術文化・国際機関推薦プログラム
活動拠点モントリオール(カナダ)
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2023年3月
滞在目的

東京滞在中は、2012年から日本とカナダで展開している、自然とモダニティーについてのプロジェクトを継続する予定。このプロジェクトは、同じく2012年から続けている東北でのリサーチに直接関連し、相互に作用し合うものである。2020年、私はこの2つのプロジェクトを継続するために日本に滞在していたが、新型コロナウイルス感染症によって滞在と生活が中止に追い込まれた。今回の2023年の日本への再訪は、この活動の再開と、新しいコンテクストで私の実践を振り返る機会となるだろう。

滞在中の活動
  • 街中での写真・映像撮影、録音
  • コンセプトリサーチと執筆
  • 編集(写真、映像、音声)
  • 同業者や施設とのネットワークの構築、情報の収集(美術館、ギャラリー、アートイベント)
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

開発、トラウマ、その他の地理的に複雑な現実に関する問題に焦点を当て、3.11後の東北の復興と日本の都市における自然とモダニティの関係性についてのリサーチを続けた。宮城県各地に建設された3.11の最終的な記念碑・記念館を記録した。これらの建築物は、今や来訪者向けの震災伝承施設となり、また、私や地元の人々が過去や震災の記憶の変化と向き合う場となっている。
前回2020年の訪問では、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生したことにより、3ヶ月のフィールドワークを中断しカナダに帰国しなければならなかった。今回2023年の訪問は、この中断した仕事を仕上げ、日本で活動するための協力関係を再構築する機会となった。

滞在の成果

-最も重要なこととして、2020年に中断された活動計画と東北と東京でのレジデンスを完了することができた。
-多くの機関と面会し、日本で新たに2つの展覧会への参加が決まった。
-アートセンターとの連携:Arts Chiyoda 3331を再訪し滞在、Paradise Airを訪問し応募(結果待ち)、札幌天神山アートスタジオに短期滞在した。なお2024年冬に3ヶ月間滞在するレジデンス施設が決まった(カナダアーツカウンシルに助成申請中)。
-また、様々な研究者と出会い、国際教養大学のパメラ・テイラー教授と新たなコラボレーションを開始した。
-TOKASのオープン・スタジオに参加したクリエイターたちと交流、東京都現代美術館で開催された「Tokyo Contemporary Art Award 2021-2023 受賞記念展」の鑑賞(アーティスト・トークに参加し、アーティストたちにも会った)。いずれもとても刺激的だった。

《Minute of silence, 14:46 on March 11 2023, IshinomakiMinamihama Tsunami Memorial Park.》2023年
写真 /Michel Huneault

《Flowers to the memory of the victims, IshinomakiMinamihama Tsunami Memorial Park.》 2023年、写真
Michel Huneault

《Iwate Tsunami Memorial Museum, Rikuzen Takata》 2023年、写真
Michel Huneault

《Miracle Pine tree preserved with metal and polymer, Rikuzen Takata.》 2023年、写真
Michel Huneault

《Tsunami memorial park at the ruins of the Minamisanriku bosai center.》 2023年、写真
Michel Huneault

《A photograph shows pre-tsunami comparative landscape, rooftop terrace of Tourist information center of Ofunato.》 2023年、写真 /Michel Huneault

クリエーター情報

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