ステフェン=クロスター・ポールセン

レジデンス・プログラム

リサーチ・レジデンス・プログラム

更新日:2023.1.12

ステフェン=クロスター・ポールセン

参加プログラムリサーチ・レジデンス・プログラム
活動拠点オーフス(デンマーク)
滞在都市東京
滞在期間2023年1月 - 3月
滞在目的

TOKASレジデンシーでは、私が2018年に始めた東京の新宿駅に関するプロジェクトを発展させ、完成させる予定。駅周辺を撮影、録音、スキャンし、このテーマについて知識のある人々を探す。1885年の開業以来、駅がどのように発展してきたかについて、歴史的・文化的な調査を行う。さらに、1980年代の路上観察学会に触発されて、駅の現在と歴史的な物理的範囲を歩き、地図を描くことでトレースする予定。

滞在プラン
  • 新宿駅とその周辺を写真や音などで記録する。
  • 建築家、研究者、アーティストなどにインタビューする。
  • 地元の図書館や博物館などを訪ねる。
  • 新宿の街やトンネルを歩く。
  • 地図を描く。
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

2018年に始めた新宿駅についての写真プロジェクトを完成させることを目標とした。 具体的には、
駅が閉鎖されている夜間に新宿駅の出口の数々を数日間にわたり撮影した。
新宿エリアの発展についてより深く理解するため、東京の3つのアーカイヴ機関(国立国会図書館、国立近代建築資料館、新宿歴史博物館)において歴史的な調査を行った。
古地図や建築の設計図、マイクロフィルム化された雑誌などに目を通した上で、アーキビストや研究者に面会し、自身の収集した知識を文脈化してもらった。

157枚からなる駅出口の写真と新宿駅周辺の地図を展示したオープン・スタジオでは、来場者の方から声をかけていただき、たくさんの情報を得られたのも収穫だった。

新宿駅西口広場の風景

地図と駅出口のリサーチ ー新宿の路上を歩き、新宿駅エリアの地図を探す

新宿ミロードのトマソン ー滞在中に初めて出会った新宿駅の「純粋階段」(超芸術トマソンの類例)

滞在の成果

レジデンス参加後、プロジェクトはデンマークと日本のギャラリーを巡回する段取りになっている。コペンハーゲンの公共交通機関における展示の打診も受けている。また、このプロジェクトを将来的にフォトブックにする構想もある。 印象的だったのは、オープン・スタジオで来場者がこのプロジェクトに興味を持って質問してきたこと。プロジェクトが温かく歓迎されたことに驚いた。

マッピング ー地図を描く

クリエーター情報

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