サラ・ヴェストファル

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2023.2.10

サラ・ヴェストファル

参加プログラム二国間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点ブリュッセル
滞在都市東京
滞在期間2022年9月 - 11月
滞在目的

自然の力が災害を常に予期させるユニークな大都市としての東京と、海に囲まれた島々の集合体としての日本に興味がある。滞在中は、自然の力(水、風、地震など)がいかに人間以外のイメージを生み出す存在になり得るかを探りたい。これまでの作品では、船から撮影した映像を使用していたが、今回はカメラを持って海に飛び込み、日本の水中世界を探検したい。この経験は、没入型のインスタレーションを作るために使用される。

滞在プラン
  • ダイビングスポットの開拓、協力体制の確立
  • 島民の海との関わり方の聞き取り調査 体力トレーニング
  • 機材準備 水中撮影、録音(東京近郊、伊豆諸島、房総半島)、これらの体験をどのようにイマーシブ・インスタレーションに組み込むかの実験 UGent (BE)の海洋生物学部門と共同で行う
  • インスタレーション用のレコーディングの拡大・縮小のための実験  
  •  ダンスやオペラの分野での新しいコンタクトの確立、東京の地震防災学習センターの訪問 
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

レジデンス期間中、水のような自然の力が、どのように芸術や世界における新しいあり方を主体的に生み出す媒体になりえるかをリサーチした。ダイビングを通して、人間の活動によって危機に瀕している海の生き物を映像と音で記録した。自分の身体的な経験を記憶に残すために、ダイビングをしたさまざまな水域の水から結晶を育てた。東京大学や国立環境研究所の研究者にインタビューを行い、人が海にどう関わっているか、日本の文化や地質における海の役割、そして人間と人間以外の生態との相互の関係などについて話を伺った。

滞在の成果

今後の没入型インスタレーション作品に向けて、その一部となる映像・音響素材の収録・編集と科学者へのインタビューに着手できた。この素材をもとに、日本でのさらなる調査を計画している。

《リサーチ1》2022年、ビデオ、サイズ可変

《リサーチ2》2022年、ビデオ、サイズ可変

《リサーチ3》2022年、ビデオ、サイズ可変

《リサーチ4》2022年、ビデオ、サイズ可変

クリエーター情報

ページの先頭へ