更新日:2022.9.20
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(招聘) |
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活動拠点 | ベルリン |
滞在都市 | 東京 |
滞在期間 | 2022年9月 - 11月 |
紙と花に関する研究を継続させたいと考えている。自身の作品の多くは、自身の周囲にあるものとの交流と共鳴により生まれている。東京の人たちと個人主義と集団主義について対話を始めて、それを楽しみ、生まれた共鳴を確固たるものにする道筋を探っていきたい。「幸せをもたらしてくれたものは決して忘れられはしない」-この言葉は私がレジデンスで活動する際の標語であり、期間中ずっと私の道しるべになるだろう。
TOKAS滞在中は、生け花と紙すきなどの美術工芸に力を入れたほか、テキスタイルについてより深く学んだ。生け花に関しては、草月流の教室に通い、5つの資格のうち2つを取得することができた。膨大な数のCCTV(監視カメラ)、鏡、そしてそれらの相互作用に触発され、「視線」とその暴力的でありながら力強い可能性をテーマに制作を行った。最終的には、地元のファッションデザイナーや布屋とつながり、公共の場にある鏡のための、柔らかいテキスタイルカバーを制作した。また、埼玉県の小川町で和紙の紙漉き職人に会い、日本の和紙ができる過程を見学したり、地元の製紙会社と協力してアーティストブックを制作することができた。
レジデンスでの活動を通して、私は将来のコラボレーションやプロジェクトのための堅実で持続可能な基盤を構築することができた。生け花は、私の制作活動における構成や進行の考え方に強い影響を与えた。長期的には、生け花の勉強を修了し、展示会に参加したいと考えている。レジデンスの終わりには、今後取り組んでいく視線と反射をテーマにしたシリーズのために、新たにテキスタイル作品を2点制作することができた。今回は、新しい環境を理解するために、単独でのプロジェクトに取り組むことが必要だった。今後は、今回の滞在で知り合った地元のクリエーターとのコラボレーションにも積極的に取り組んでいきたい。
第1巻 レッスン15
_20.10. フリースタイル
2022年、容器、モンステラ・デリシオーサ、トウガラシ、35×35×50cm
生け花日記の本の表紙
和紙に印刷、糸、10.5×14.8cm
生け花を置いたスタジオスペース
花や紙、備品などが置かれたテーブル
テキスタイル作品のためのカラーパレット
各種テキスタイルパターン(各種サイズあり)
《Daijbou》 (タイトル未定)
生地、鏡、紐、75×25×95cm、レジデンシーのエレベーターに設置
《Daijbou》 (タイトル未定)
生地、鏡、紐、75×25×95cm、下北沢に設置
小川町で行われている和紙の紙漉きの様子
オープンスタジオの様子(生け花日記、フラワーアレンジメント、テキスタイルミラーカバー)