新井 卓

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(派遣)

更新日:2022.9.5

新井 卓

参加プログラム二国間交流事業プログラム(派遣)
活動拠点神奈川
滞在都市/滞在先ヘルシンキ/HIAP (Helsinki International Artist Programme)
滞在期間2022年9月 - 2022年12月
滞在目的

1. 現地での調査と協力要請(フィンランド・サーミ研究者、オンカロ関係者への聞き取りと関連施設への働きかけ)
2. 作品制作のための拠点確保(ダゲレオタイプは撮影後すぐに現像処理が必要なため取材地近傍のヘルシンキは理想的拠点)
3. 映像制作(予定)に必要な現地スタッフとキャストほか人的ネットワークの形成
4. 滞在期間終了後も、当地で継続的に制作を続けるための下準備

滞在中の活動
    2022年9月
  • ダゲレオタイプ製作準備(機材の木工製作)
  • サーミ研究者およびサーミ文化に造詣の深いアーティスト訪問 プロジェクトの進め方、倫理的留意点について助言を請う
  • オンカロ訪問、関係者へのヒアリング
  • オンカロでのダゲレオタイプ制作
    10月
  • オンカロでのダゲレオタイプ制作
  • サーミの擬人石モニュメント(Astuvansalmi、Lakiasuonvuori、Viherinkoski A, Mertakallio ほか)訪問
  • 映像作品のイメージ・ラフ制作
    11月上旬
  • スタジオの模様替え(展示空間として再配置)
  • オープン・スタジオ
    11月下旬
  • プログラム終了後の活動継続のためのリサーチ、ソーシャライジング
    12月上旬
  • プロジェクト協力者への挨拶まわり、撤収
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

オルキルオト原発周辺でダゲレオタイプ、映像等の制作を行ない、核廃棄物最終処分場オンカロ内部の視察と関係者へのインタビューを実施。また古くは9千年前の遺物とされるヴァランガーフィヨルド沿岸のサーミ遺跡群と自然祭壇を巡り、同様の制作を行なった。十万年保存されるという最終処分場に廃棄物とともに人々のダゲレオタイプ・ポートレイトを保存できないか、という長期的構想の第一段階として、コンセプト映像を制作した。

滞在の成果

立地(島との交通がフェリーに限られるため、撮影地への機材の輸送や資材調達に非常に苦労した)に制約を感じたものの、その反面、美しい滞在場所で焦ることなくリサーチや思考を深める時間を持つことができた。時間に追われる感覚の強いミッドキャリア期に貴重な機会をいただいたと感じている。今回得た人のつながりと経験をもとに、滞在中に得た長期構想を、フィンランドを再訪しながら継続して形にしていきたいと考えている。

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、12.5x9.5cm
Photo Courtesy 新井卓

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、25x20cm
Photo Courtesy 新井卓

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、25x20cm
Photo Courtesy 新井卓

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、25x20cm
Photo Courtesy 新井卓

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、25x20cm
Photo Courtesy 新井卓

《十万年の森》(未定)
2022年、ダゲレオタイプ、25x20cm
Photo Courtesy 新井卓

ガンドヴィック(撮影風景)
2022年、デジタル写真、サイズ可変
Photo Courtesy 新井卓

オープンスタジオ
2022年、デジタル写真、サイズ可変
Photo Courtesy 新井卓

オープンスタジオ
2022年、デジタル写真、サイズ可変
Photo Courtesy 新井卓

オープンスタジオ
2022年、デジタル写真、サイズ可変
Photo Courtesy 新井卓

クリエーター情報

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