衣 真一郎

レジデンス・プログラム

二国間交流事業プログラム(派遣)

衣 真一郎

参加プログラム二国間交流事業プログラム(派遣)
活動拠点日本
滞在都市/滞在先ケベック/センター・クラーク 
滞在期間2019年4月 - 2019年6月
滞在目的
滞在中の活動(計画)

4月
現地リサーチ(山や湖、国立公園、遺跡、美術館、博物館などに行き取材。)
モントリオールの建築、街並みについて。
道具、画材、素材集め。現地の人々に会い情報収集。

5月
アイスホッケーについてのリサーチ。スケートリンク、道具について。試合観戦。
周辺の都市(ケベックシティやトロント)山や湖、国立公園などに行き取材。
作品制作(スケッチ、ドローイング、木材加工スタジオにて立体作品の制作。)

6月
滞在制作の終盤にオープンスタジオを行う。
滞在制作全体を通して現地の人々やアーティストと交流をし、意見交換をする事で滞在制作後も継続していける制作や活動の展開を探っていきます。

モントリオール市内やケベック、カナダの風景のリサーチ。北米の自然豊かな風景、山や湖、国立公園、遺跡等に実際に足を運ぶ事でスケール感や空気感、距離感を感じ、スケッチやドローイングを通して作品につなげていく。また、アイスホッケーについてのリサーチも同時に行う。カナダではアイスホッケーがとても盛んであり、人々の生活の近くにあります。ケベックはカナダの中でもアイスホッケーの歴史が長く、多くのスケートリンクや防具、道具などの資料を見ることができます。古くは屋外の凍った自然の池や川の氷の上でホッケーをしていた時から現代のホッケーの在り方までリサーチする事で、大きくは人と風景、人々とカナダの風景が共に歩んできた歴史をリサーチする事で作品につなげていきます。

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

カナダの風景とアイスホッケーについての二つの事を中心にリサーチを行いました。モントリオールの公園や街並み、ケベックの国立公園を訪れスケッチやドローイングを制作。周辺のオタワやトロントの国立美術館や歴史博物館にも訪れる事でカナダの先住民の美術や近代の画家についてもリサーチをし、当時の人々にとっての生活や風景、自然との関わり方、油彩の技法についても知る事ができました。アイスホッケーはシーズンでは無かったのですが、試合を見たりトロントのホッケーの殿堂等の博物館へ行き資料を見る事ができました。制作では大きいスタジオを用意して頂き、ドローイングを制作。油彩の作品でも新たな試みに取り組む事ができました。シャウィニガンではドローイングのクラスに参加しヌードモデルを描きました。

滞在の成果、反省点、今後の活動の展望


今回の滞在では制作はもちろんですが、リサーチをメインに行いました。 モントリオールの中だけではなくケベック州内や周辺のオタワやトロントにも行き主に美術館や博物館を訪れる事ができました。その中で先住民から近代の画家、現代の作家に至るまでカナダの歴史や風景を通して表現をしているアーティストを知る事ができたのが良かったです。中でも約100年前のカナダの風景を描いていたグループオブセブンと呼ばれる画家達の表現にはとても惹かれました。技法においても、野外へ行き風景を木の板に油彩で描くなどとても興味深く良い作品を作っていて、スタジオでは私もその技法に取り組んでいました。色彩においても今まであまり使っていなかった新たな色を使う事に挑戦するなど、新たな発見や私自身の絵画の表現の幅を広げる事ができたと実感しています。
反省点はフランス語、英語の語学をもう少しできるようにしていたら更にいろいろな事がスムーズに行ったという点や、同時期に日本で展覧会をしており事務的な作業に時間を取られてしまった事です。
全体を通して3ヶ月の短い期間でしたが、今までの国内外の滞在制作の経験を活かす事ができ、時間やお金の使い方を含めて、リサーチや制作、人との交流、最後に作品や資料を日本に持ち帰る所までポイントを押さえながら行う事ができ、とても充実した3ヶ月間となりました。 今後も現地で出会った方とは交流を続け、またケベックに戻る事ができたらと考えています。制作やリサーチも続けて行き、今後は日本のスタジオでは大きい絵画作品を制作する予定です。

《木のある風景》油彩、木、23.0×31.0cm、2019

《アイスホッケー》油彩・キャンバス、60.6×72.7cm、水彩・アクリル、紙、21.0×29.7cm、2019

《ドローイング(ヌードモデル)》水彩・アクリル・キャンバス、20×15cm、2019

《無題》木、葉、松ぼっくり、アイスホッケーのパック、サイズ可変、2019

クリエーター情報

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