更新日:2019.10.4
参加プログラム | リサーチ・レジデンス・プログラム |
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活動拠点 | イギリス |
滞在都市 | 東京 |
滞在期間 | 2018年5月 - 2018年6月 |
本プログラムにおける滞在では、「1945年日本」に焦点を当てたリサーチを行う。敗戦の年であり、同時に同年8月よりアメリカを中心とした連合国軍(GHQ)の占領が開始された年である。急激な支配体制の移譲は、戦後日本(及び「日本人」)のアイデンティティに根深い影響を及ぼした。1945年8月を境とした前後で、そこにいた人々のメンタリティにいかなる変化や葛藤が起きていたかをインタビュー調査や様々な資料の分析から考察したい。日本は戦後 70 年をこえたが、戦時期と冷戦期をまたぐ45年を分水嶺とした戦後日本の「ねじれ」(cf. 加藤典洋「敗戦後論」)構造は未だその国に残存する影響を残し、故にこの問題について考える斬新な手法が現在求められている。本プログラムにおけるリサーチが芸術領野からこの課題にアプローチする未開拓の方途を探求し、また日本植民地史・米国占領史に新たな視座を与えることを期待する。
-専門家(歴史家やメディア研究者など)へのインタビュー
-国会図書館での新聞資料の調査
-占領期に関する写真資料の分析
-これらの調査における発見をどのように芸術作品に落とし込むかについての考察