更新日:2019.10.7
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(派遣) |
---|---|
活動拠点 | 日本 |
滞在都市/滞在先 | ベルリン/クンストラウム・クロイツベルク/ベタニエン |
滞在期間 | 2017年10月 - 2017年12月 |
主な滞在目的は、実地に現地に向かうことで、いまだ書物などに記載されない現在進行形の「他者」表現の変化を考察することにある。なお研究対象は、主に舞台芸術に限定する。欧州内でもベルリンは特に、この研究テーマに適した都市である。その理由は三つ。第一に、欧州最大規模の移民・難民受容国であり、かつ際立って多様な民族が共存する都市であること。第二に、「社会的弱者を包括する芸術」を自明の理として掲げるフェスティバルや劇場が多く存在すること。第三に、それらイベントを批評的に議論する研究発表・執筆などが活発に行われていること。この環境を活かし、ベルリンにて文化社会学的なフィールドワークを実践していきたい。
- 「西洋の他者」(難民、経済的弱者、有色人種、被植民地国出身者等)を題材に取る演目を過去上演した劇場組織等のディレクターに取材敢行(ソフィエンゼーレ、HAU劇場、フォーレンアフェアーズ国際演劇祭など)。
- ベルリン内外(ドイツ語圏及び、その他欧州圏の該当フェスティバル)の劇場にて、様々な「他者」が表象されている舞台芸術演目を観劇視察。
- ベルリン自由大学国際演劇研究センターと提携し、上記「他者」が創作する舞台芸術をテーマに取る、アーティスト及び学者が集う学際的舞台芸術シンポジウムをベルリンにて企画実施。
- シュピラート・フェスティバル(ミュンヘン)のポストコロニアリズムに特化した3日間のトークイベントにて、アジア人が見るアジア現代演劇にまつわるレクチャーを実施。
- ニュー・シアター・クォータリー誌(英国)、新潮(日本)などの学術・一般媒体に記事執筆。