大和田 俊

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(派遣)

更新日:2019.10.9


大和田 俊

参加プログラム    二国間交流事業プログラム(派遣)
活動拠点日本
滞在都市/滞在先ベルリン/クンストクアティア・ベタニエン
滞在期間 
2016年10月 - 2016年12月
滞在目的

日本プログラムにおいて私が最も興味をもっているのは、ドイツという土地の地質学的な性質を探査し、音響化していくことである。ドイツはかつて大部分が浅い海に覆われており、それゆえに多くの石灰岩帯が存在し、著名な化石産出地が多くあり、これらをリサーチしたいとと考えている。
同時にその音響化の方法についても今まで以上に探求したいと考えている。ベルリンは、世界で最もメディアアートやサウンドアートが盛んな都市の一つであり、ここで研究者やアーティストと交流しつつ制作することで、自然物と技術を関わらせつつ音響化するための技術の向上についても、大きな示唆があると考えている。

滞在中の活動

初めの1月はリサーチの方法そのものを開発していく段階としたい。制作過程でどのような人と関わるべきか、どのような場所を対象とすべきか、それ自体をテーマとしたい。
2月目は、実際に様々な場所を訪れ、作品のための素材収集に注力したい。今の段階では、南ドイツの、ゾルンフォーフェンという世界的に有名な石灰岩化石の採掘地や、シュヴァルツヴァルト(黒い森)と呼ばれる、酸性雨で枯死した森林を調査したいと考えている。また、同時にこれらの素材をどのように音響と結びつけていくか、技術的な面でのリサーチも行いたい。
最後の月は、これらのリサーチを踏まえたサウンドインスタレーションを制作し、展示を行う。
また、並行して、ベルリンにおけるオルタナティブスペースや研究所に関するリサーチも行う。

クリエーター情報

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