更新日:2019.10.28
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(派遣) |
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活動拠点 | 日本 |
滞在都市 | 台北 |
滞在期間 | 2015年9月 - 2015年12月 |
はじめて台湾へ訪れたとき、海外へ来た、という感覚が他の国に比べて弱かった。それは漢字や箸を使用するなどの文化的背景や、日本の植民地時代から現代まで日本が台湾にもたらした影響によるところが大きいからなのかもしれないが、どこか懐かしささえ覚えるほどだった。滞在を重ねるなかで、この二国にはそれぞれの過去から未来へとお互いを照らし合わせ、それぞれの国が抱える課題を導き合うことができるのではないか、と考えるようになった。このプログラムではそういった可能性を示すことを目的とします。
トレジャー・ヒルの住民と交流し、トレジャー・ヒルに住むこと、またその暮らしのかけがえのなさとはどういったものかを探り、制作やプロセスを通じて可視化し、共有する。とくに、住民の生活における習慣や価値観を探り、それを「宝物(Treasure)」として可視化できるような作品制作をおこなう。これは、日常に埋没した自身の生活環境を見直すと同時に、そういった日常生活に宿る尊さを共有できるものとするためである。はじめは交流を通じて住民の暮らしぶりなどを伺い、自身のスタジオをオープンスタジオとし交流の場として機能させると同時に、制作や展示をおこなっていく。