更新日:2019.10.30
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(派遣) |
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活動拠点 | 日本 |
滞在都市 | ベルリン |
滞在期間 | 2014年11月 - 2015年1月 |
美術、サウンドアート、音響、民俗音楽、能/狂言を学ぶ内に、多くの仮説に至り、日独の芸術の違いも気になり始めた。日本には自然の音を愛でる文化が古来より存在するためか、音を自分に重ね合わせて情緒的に捉える傾向が強いように思える。また、能/狂言の音楽や所作も「間」という概念に基づき、自然や物との距離感を反映しているように思える。また、ドイツでは、現代においても、過去の偉大な作曲家や芸術家の影響力が強いと思われるが、遠い日本からの憶測に過ぎないのだろうか。60年代に、身体や民主主義に基づいて芸術は解体されたのだろうか、それからことはどうなったのだろう。マイスター制度の影響もあるのだろうか。こうした仮説や疑問を検証したい。
上記の「滞在目的」は、言わばライフワークのようなものであり、今回の滞在はその重要な第一ステップとしたい。具体的には現在のアーティストとの意見交換を重点的に進め、また同時に協同・個人を問わずパフォーマンスや展示を行う。すでに、Joerg Hiller氏(a.k.a: konrad sprenger, 音楽家, choose-records)とは予定通り、プロジェクトを展開中である。また、11月29日にドレスデンにて、Benjamin Efrati氏(アーティスト、パリ・ボザール大学非常勤講師)とパフォーマンスが決まっている。