更新日:2019.11.7
参加プログラム | 海外クリエーター招聘プログラム |
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活動拠点 | ブラジル/ポルトガル |
滞在期間 | 2012年8月 - 2012年11月 |
「A room of wonder」は、パフォーマンス・インスタレーションのプロジェクトである。「A room of wonder」は文字通り、伝記という言葉の背後にある複雑な意味から出発するものである。つまり、記録し、収集する人生。それは、ルネッサンス期の私的な現代美術館の原型に見られる、驚異の部屋や不思議の部屋からインスピレーションを受けたもので、アーティストの驚くべきコレクションと、即時に共有する展示室でどんなものでも受け入れコレクションを形作るという冒険へ誘うものである。それは、彼らの芸術活動の軌跡、時代、異なる美術史、環境、想像力、時間のコレクションである。日本人男性と女性、ダンサー、俳優、彫刻家、映像作家、パフォーマー、一般の人々のコレクションである驚異の部屋を作るために、領域を越えた共同作業をし、互いの持ちものや知識を共有しながら協力する。
リサーチの方向性として、まずある男性が彼自身の歴史を記録し、それが見られ、読まれ、歴史化された後に、伝記という形でどのようにより広い社会に属するのかという多角的な方法をとる。書き写し、記録し、構成することによる記述。つまり、それは蓄積、瞬間、イメージ、感覚の収集に関する伝記である。東京のアーティストたちは、パフォーマンスや目に見えるサポートにおいて、いかなるメディア使用の制限もなく、次第に彼ら自身の驚異のコレクションの収集に取り組むようになるだろう。このプロジェクトは、活動と収集の歴史、実践的な展開と動きのある展示室を作り上げ、部分的にはフィールド・リサーチにあたる。