更新日:2019.11.27
参加プログラム | 海外クリエーター招聘プログラム |
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活動拠点 | イギリス |
滞在期間 | 2010年1月 - 2010年3月 |
過去の作品が示すように、私達は与えられた文脈とそこに隠された、また、見え隠れするストーリーをリサーチしたり、それらに呼応したりすることに興味がある。これらの興味が、パフォーマティブ(行為遂行的)なイベント、アート作品・インスタレーションの制作、また、ドキュメンテーションや、コミュニケーションツールのデザインを行う源となっている。
-他のレジデントやスタッフを知る
-青山周辺を知る
-レジデンス内にあるものの中で使用可能なものを使う許可を得る
-ヴィクトリア&アルバート美術館(ロンドン)で、同美術館の収集品をめぐって起きた人為的な誤りについての現在進行形のプロジェクト"a collection of Errors"における、これまでのリサーチの一環として、東京都内と近郊に位置する美術館と伝統的な収集品の詳細な調査を行う
-展示やイベントのためのリサーチと制作に並行して、それらについての全体のプロセスと作品を捉えた出版物を発行するプログラムを行う
1月:トーキョーワンダーサイト内にてTWS内のアーカイブのみを使用
TWSのビルから(徒歩で)5分以内で生活
TWSのビルから(バイクで)15分以内で生活
Week 4:TWSのビルより(地下鉄・電車で)15分以内で生活
2月:可能な/必要な協力者を見つける
3月:イベント
滞在制作成果
レジデンスの環境はアーティストのスタジオというより、オフィスという印象が強かったが、それでもレジデンス内外の人々と容易く出会うことができた。TWSの人々は親切だったが、基本的な道具や設備が限られていると感じた。
同じプログラムに参加している人々に出会えたことはとても楽しかった。特に楽しかったのは、プログラムがオープンで、ミュージシャンや作曲家と出会えたこと。これは時折ハト小屋の出入り穴のように狭いアートの世界では珍しいことである。我々の作品は他者を巻き込む性質のものなので、出会い協働したアーティストの存在は助かった。レジデンスは単独で活動するアーティスト向けで、我々への報酬を支払うのが難しかったのも理解できる(ひとり分の航空券代を自分たちで払わなくてはならなかったことも含め)。最初からこの条件で受けたのだが、元来私たちは2人で作品を作っているので、将来的にはこのようなケースにも対応してくれるといいのに、と時々感じた。
交流事業成果
全体としては、ポジティブな成果のみである。このレポートを書きながらも、レジデンスに参加したアーティスト全員で行う展覧会の準備段階である。しかし、この展覧会の展示やオープニング時には我々の誰もいない。この事実は、将来的に再検討されるべきであると思う。我々の将来的な活動において、TWSのようなプログラムは、自らを一番成長させることのできる場所であり時間であったと感じている。他のアーティストやアーティスト集団にこれ以上のものはないと薦めたい。