停滞フィールド 2020→2021

ACT(Artists Contemporary TOKAS)

停滞フィールド 2020→2021

ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 3

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)のプログラムに参加経験のあるアーティストを中心に構成する企画展「ACT (Artists Contemporary TOKAS)」。第3回となる今年度は、新型コロナウイルスの影響により開始間もなく中止となった「ACT Vol. 2 『停滞フィールド』」の参加作家である田中秀介、広瀬菜々&永谷一馬、渡辺豪の3組を再び迎え開催します。

「停滞フィールド」とは、時間が停滞した領域のことを指します。SF作品やゲームに登場するこの領域は、しばしば装置を起動させることによって作り出され、時間が止まる、あるいは極度に遅延することで、その領域では内部の物体の動きが停止しているように見えます。 参加アーティストの3組は、時空間に僅かな操作を施し、そこから生まれる差異や歪みを取り入れることで、物事の見方を問い直す作品を制作してきました。本展覧会では、1年前の展示から引き伸ばされた時間に対峙しながら、未知のウイルスによって人々の活動が滞り、今では停滞フィールドの内部に取り込まれたかのような社会を、それぞれの視点から捉えようと試みます。

タイトル停滞フィールド 2020→2021
会 期2021年2月20日(土) - 3月21日(日)
休館日2/22、3/1、3/8、3/15
時 間11:00 - 19:00
入場料無料
主 催公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース
会 場トーキョーアーツアンドスペース本郷
アーティスト田中秀介、広瀬菜々&永谷一馬、渡辺 豪
協 力ANOMALY


田中秀介
TANAKA Shusuke
1986年和歌山県生まれ。大阪府を拠点に活動。
日常の中で不意に出合った景色をモチーフに、その一部を意図的に強調したり、色彩を調整することで、自身が感じた驚きや違和感を映し出す絵画を制作している。
主な展覧会に「なつやすみの美術館10:あまたの先日ひしめいて今日」(和歌山県立近代美術館、2020)、「忘れようとしても思い出せない」(ボーダレス・アートミュージアムNO-MA、滋賀、2019)、「TWS-Emerging 2016『円転の節』」(TWS渋谷、東京)など。 


広瀬菜々&永谷一馬
HIROSE Nana & NAGATANI Kazuma
1980年大阪府生まれ(広瀬)。1982年兵庫県生まれ(永谷)。
デュッセルドルフを拠点に活動。日用品や日常的に目にする物の機能を解体し、慣れ親しんだ物事への視点や、既存の価値観を問い直す作品を制作している。
主な展覧会に「Out of the Ordinary」(ウルム芸術財団、ドイツ、2019)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟、2018)など。平成29年度リサーチ・レジデンス・プログラム(TWS、2017)参加。 


渡辺 豪
WATANABE Go

1975年兵庫県生まれ。東京都を拠点に活動。
本や食器など身の回りにある物を3DCGでモデリングし、物質・光学的な法則から離れてモチーフが変化する映像作品を制作している。
主な展覧会に「第13回恵比寿映像祭『映像の気持ち』」(2021)、「あざみ野コンテンポラリーvol.8 渡辺豪 ディスロケーション/dislocation」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2017)、「光差 - 境面 III -」(URANO、東京、2017)など。 

展示風景

田中秀介

田中秀介

田中秀介《代替ひとからげ》
2021 キャンバスに油彩

広瀬菜々&永谷一馬《Still life》
2013年からの継続作品 磁器

広瀬菜々&永谷一馬《Still life》

広瀬菜々&永谷一馬《Still life》

渡辺 豪《自分の成分》
2020 アニメーション(ダブルチャンネル)

渡辺 豪《自分の成分》

渡辺 豪《停滞フィールド》
2020-2021 アニメーション

展覧会紹介動画

アーティストインタビューと展示風景を公開しています。


田中秀介

制作:髙橋 健治


広瀬菜々&永谷一馬

参加クリエーター

渡辺 豪
広瀬菜々 & 永谷一馬
田中秀介

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