若手のための現代音楽企画ゼミ~音楽を伝える言葉を身につける~
タイトル | TEF関連プログラム「若手のための現代音楽企画ゼミ」 若手のための現代音楽企画ゼミ~音楽を伝える言葉を身につける~ |
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会 期 | 2014年12月11日(木) - 2015年3月19日(木) |
入場料 | 無料 |
主 催 | 公益財団法人東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイト |
協 力 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館、東京芸術劇場 |
会 場 | 東京芸術劇場(ミーティングルーム、シンフォニースペース) |
現代音楽を扱う企画を発表したい若手アーティストのみなさん、
"音楽を伝える言葉"を持っていますか?
「?」と感じたあなたは、知らないうちに発表の機会を逃しているのかもしれません。"音楽を伝える言葉"とは、自分の音楽を明確に、わかりやすく相手に伝えるための言葉です。これを身につけると、発表の機会を作る関係者(コンサート主催者やスタッフ、オーディションの審査員、そして観客など)に伝えたい音楽をアピールすることができ、チャンスへと繋げられるようになります。特に、難解なイメージが定着している現代音楽を伝えるには、この"音楽を伝える言葉"を扱うことができるか、が重要なポイントとなるでしょう。このゼミでは、"音楽を伝える言葉"を「学び」、「考え」、「発表する」ことを通じて身につけるプログラムを揃えました。
ゼミのポイント!
◆多彩な講師陣から「学ぶ」
大切なのは、直に「話を聞く」こと、実際に「技を見る」ということです。各分野の第一線で活躍する講師の言葉や実演には「音楽を伝える言葉」のヒントが含まれています。言葉を「考える」ために必要な知識や教養を、「学ぶ」ことによって養いましょう。
◆ワークショップとコンサートを「考える」
ワークショップは、奏者と観客の関係を縮め、観客をコンサートへ導きやすくするためのツールです。「学ぶ」ことで得た知識をもとに、ワークショップとコンサートが連動したプログラムを考えます。この「考える」ことを通じて"音楽を伝える言葉"を見つけましょう。
◆企画を「発表する」
考えたプログラムは企画書として発表(提出)します。企画書は、他の受講生と共有し、講師の講評を受け、他人の目に触れることで「自分の言葉が相手に伝わるか」を確認することができます。この経験をもとに、自分の言葉と向き合い、掘り下げていきましょう。
※応募受付を終了いたしました。ご応募ありがとうございました。
「Music Today 1973-1992 -あの時代、何が起こったのか?~」
武満 徹が企画・監修し、日本における同時代音楽シーンを牽引した「Music Today」を題材に、企画力、発信力、社会との関係性などについて学びます。当時を知る先駆者たちの対談から、言葉を見つけるための知識を深めましょう。
①2014月12月 11日(木) 19:00-21:00
*18:30よりオリエンテーションを行います。
沼野雄司(音楽学、桐朋学園大学教授)
片山杜秀(政治学者、音楽評論家、慶應義塾大学教授)
②2014月12月19日(金) 19:00-21:00
畠中 実(NTT インターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員)
五十嵐 玄 (編集者、音楽ライター)
③2015月1月8日(木) 19:00-21:00
毛利嘉孝(社会学者、東京藝術大学准教授)
秋山晃男 (アルク出版企画代表取締役)
会場:東京芸術劇場 ミーティングルーム
2015年1月17日 15:00-17:00
中川賢一(ピアニスト/指揮者)
会場:東京芸術劇場 シンフォニースペース
第一線で活躍する現代音楽のプロフェッショナルによるワークショップとコンサートを鑑賞します。一般客に混じり、奏者と観客の関係を間近で観察することによって、"言葉"の使われ方を学びましょう。
2015年1月18日(日) 14:00-15:30 ワークショップ
16:00-17:15 コンサート
17:30-18:00 アフタートーク(意見交換)
会場:東京芸術劇場 シンフォニースペース
*このプログラムのみ有料:1,000円(鑑賞必須)
これまでのプログラムで積んだ経験を元に、ワークショップとコンサートが連動したプログラムを考え、企画書にまとめたものを提出します。
2015年2月19日(木) 提出締切
プログラムDで提出された受講生全員の企画内容を共有し、講師から講評を受けることで言葉と企画を見つめなおします。
2015年3月19日(木) 19:00-21:00
中川賢一
沼野雄司
楠瀬壽賀子(津田ホールプロデューサー、せたがや文化財団音楽事業部プロデューサー)
梶 奈生子 (東京文化会館事業企画課長)会場:東京芸術劇場 ミーティングルーム
*提出された企画は、審査(公開プレゼン形式)によって選出され、都内コンサートホールで実施を予定しています。審査及び選出企画の実地日等については決まり次第お知らせいたします。
(編集者、音楽ライター) 〔レクチャー②〕
早稲田大学卒業後、画廊勤務を経て(株)ニューアート西武入社。現代音楽・民族音楽のLP・CDの輸入・販売、現代音楽のコンサートやレクチャーの制作を行う。同社「アール・ヴィヴァン」店長を務めた後、(株)ニューアートディフュージョン/NADiffに設立時より参加。音楽部門担当、取締役等を経て退職。また、ライターとして「朝日ジャーナル」「レコード芸術」「ユリイカ」等に執筆。現在は編集者として音楽・美術書の編集/出版社に勤務。
(政治学者、音楽評論家、慶應義塾大学教授)
〔レクチャー①〕
『音盤考現学』と『音盤博物誌』で2008年度の吉田秀和賞とサントリー学芸賞を受ける。『未完のファシズム』で2012年度の司馬遼太郎賞を受ける。他に『近代日本の右翼思想』(講談社)、『ゴジラと日の丸』(文藝春秋)、など。NHKFMの『クラシックの迷宮』、CSラジオ「ミュージックバード」の『パンドラの箱』等のレギュラー番組をもつ。
(津田ホールプロデューサー、せたがや文化財団音楽事業部プロデューサー) 〔企画提出講評会〕
音楽雑誌等の編集・執筆を経て、1988年より津田ホール(東京)の開館準備室に勤務し、1995年よりプロデューサーを務める。1997~2007年滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・音楽担当プロデューサー、1999年より(財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」コーディネーター等、2010年より(公財)せたがや文化財団音楽事業部部長を経てプロデューサーを務める。室内楽のコンサートを中心に他分野とのコラボレーションやワークショップなどの企画・プロデュースを行う。
(ピアニスト、指揮者) 〔レクチャー④、ワークショップ/コンサート鑑賞、企画提出講評会〕
桐朋学園大学音楽学部でピアノと指揮を学び、ベルギーのアントワープ音楽院ピアノ科首席修了。1997年ガウデアムス国際現代音楽コンクール第3位。ダンスや朗読など他分野とのコラボレーションも活発。ピアノ演奏とトークのアナリーゼを展開し好評を博す。指揮者として、東京室内歌劇場、東京フィル、広響他と共演。現代音楽アンサンブル「アンサンブル・ノマド」メンバー。現在、お茶の水女子大学、桐朋学園大学非常勤講師。2001年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。
http://www.nakagawakenichi.jp
*ブログ、Twitter、Facebookも随時更新
(音楽学者、桐朋学園大学教授) 〔レクチャー①、提出企画講評会〕
武蔵野音楽大学音楽学学科、東京芸術大学大学院音楽研究科を経て、同大学院博士後期課程修了。2008~09年、ハーバード大学客員研究員。現在、桐朋学園大学教授。主な著書に『リゲティ、ベリオ、ブーレーズ 前衛の終焉と現代音楽のゆくえ』(音楽之友社)、『光の雅歌 西村朗の音楽』(西村朗との共著、春秋社)、『日本戦後音楽史 上・下』(共著、平凡社)、『楽譜を読む本』(共著、ヤマハ)など。
(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] 主任学芸員) 〔レクチャー②〕
開館準備よりICCに携わる。主な企画には「サウンド・アート―音というメディア」、「サウンディング・スペース」、「サイレント・ダイアローグ」、「可能世界空間論」など。ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦、ライゾマティクス、大友良英といった作家の個展やコンサートなど音楽系イべント企画も行なっている。
(社会学者、東京藝術大学准教授) 〔レクチャー③〕
社会学者、東京藝術大学准教授。専門は文化研究、メディア研究、芸術社会学。NPO法人アート・インスティテュート(AIK)北九州理事。主著に『ストリートの思想』(2009年)、『増補ポピュラー音楽と資本主義』(2012年)など。Twitter:@mouri
音楽やサウンドをテーマとした実験的な公演・展示を一挙に紹介するトーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル(TEF)も今回で9回目を迎えました。今回はパフォーマンス、サウンド・インスタレーションを軸に、約2ヶ月にわたって開催します。