そこで作品が生まれるとき ~AIRにおけるクリエイションの実践

そこで作品が生まれるとき ~AIRにおけるクリエイションの実践

シンポジウム

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラムを実施し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ活動の機会を提供しています。2024年度の夏の普及プログラム「つなぐTOKAS」では、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)に関するシンポジウムをアーティストとAIR運営者を迎え開催します。

本シンポジウムに参加する三田村光土里氏と岡田裕子氏は2000年代より国内外のAIRに参加し、滞在制作ならではの作品を生み出してきました。赤井あずみ氏は2012年より鳥取でHOSPITALEを立ち上げ、両作家が参加したAIR475成果展「ふたつのヨナゴ・ファンタジア」のゲスト・コーディネーターを務めています。真武真喜子氏は北九州市立美術館、国際芸術センター青森、Operation Tableとそのキャリアを通じて、アーティストの制作に直接的に関わりながら展覧会を作っています。2022年に開催された「もしも、ベラミで 岡田裕子・三田村光土里 女ふたり藝術ショータイム」は、キュレーターが場の歴史から得た着想と、作家の活動から導き出したテーマにアーティストが滞在制作で応答し、作り上げられました。今回、これら作品映像の一部も上映します。

アーティストの長いキャリアの中で、レジデンスとはどういう存在なのでしょうか。また、滞在制作におけるキュレーターの役割とはどういうものなのでしょうか。アーティストとキュレーター、双方の視点から、レジデンスならではの制作や他者との関係からもたらされる着想や協働の可能性、地方での制作の面白さなどについてお話しします。

開催概要 

タイトル  シンポジウム「そこで作品が生まれるとき ~AIRにおけるクリエイションの実践」
日 時 
2024年8月3日(土) 14:00-17:00 (13:00開場)
※13:00より岡田裕子、三田村光土里の作品を上映します。 
 第1部 AIRとクリエイション 赤井あずみ×真武真喜子
 第2部  実験的・共同的創作の場としてのアーティスト・イン・レジデンス 岡田裕子×三田村光土里
 第3部  クロスディスカッション
出 演 赤井あずみ(HOSPITALE プログラム・ディレクター、鳥取県立美術館主任学芸員)
岡田裕子(美術作家)
真武真喜子(インディペンデント・キュレーター、Operation Table主宰)
三田村光土里(美術作家)
モデレーター:
近藤由紀(トーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクター)
会 場
トーキョーアーツアンドスペースレジデンシー
入場料
無料 ※要予約(鑑賞のみは予約不要)
申込方法 予約フォームに必要事項を入力の上、お申し込みください。
※申込多数の場合は、予約受付を終了します。
申込締切 2024年8月2日(金) 
お問い合わせトーキョーアーツアンドスペースオフィス 
TEL: 03-5245-1142 ※平日のみ(10:00–18:00)
Email:symposium2024@tokyoartsandspace.jp
※シンポジウム当日は会場(03-5625-4433)までお問合わせください。
言 語 日本語
主 催 
公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース

プロフィール

「HOSPITALE」活動の様子  Photo: Ryoko Tanaka

赤井あずみ|HOSPITALE プログラム・ディレクター、鳥取県立美術館主任学芸員

鳥取県立博物館、トーキョーワンダーサイト、「あいちトリエンナーレ2010」を経て、2012年よりアート・プロジェクト「HOSPITALE」の企画を手がける。また2013年よりプロジェクト・スペース「ことめや」を運営。鳥取県立博物館にて近現代美術を担当するほか、2025年に開館予定の鳥取県立美術館の開館準備業務に従事している。

《Shall we social DISDANCE?》2022
(「もしも、ベラミで ー 女ふたり藝術ショータイム」より)

岡田裕子|美術作家

多様な表現手法で、自らの実体験-恋愛、結婚、出産、子育て、介護-から着想した社会的メッセージ性の高い作品を制作。個人活動以外にも 「会田家」「W HIROKO PROJECT」「オルタナティブ人形劇団『劇団★死期』」など協働するアート・プロジェクトも行なっている。

「 Operation Table」活動の様子

真武真喜子|インディペンデント・キュレーター、Operation Table主宰

北九州市立美術館学芸員、国際芸術センター青森主任学芸員を経て、2010年北九州へ戻る。元動物病院の自宅を改造し、2011年アーティスト・イン・レジデンス/オルタナティヴ・スペース Operation Tableを開設。「異種の出会いの衝撃」を方針とし、さまざまな展覧会やイベントを企画している。

《この場所に時計を取り戻す》2022
(「ふたつのヨナゴ・ファンタジア」より)

三田村光土里|美術作家

「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、日常の記憶や感傷をモチーフとして、写真や映像、日用品、テキストなど、さまざまなメディアを組み合わせたインスタレーションを発表。また、インスタレーションと、参加者が朝食をともにするイベントがひとつになった滞在型プロジェクト「Art & Breakfast」をはじめ、世界各地で活動を展開している。

※予定は変更になる場合があります。

参加クリエーター

岡田裕子
三田村光土里

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