ソ・ケイミン

プロフィール

1994年シンガポール生まれ。ロンドを拠点に活動する。2017年ゴールドスミス・カレッジ修了（視覚文化）。
執筆家で研究者であるソのキュレーションは、戦後の東南アジアにおける気象、元素美学、政治生態学に焦点を当てている。ウェストミンスター大学のCentre for Research and Education in Art and Media (CREAM) の博士課程研究員。

最近の活動
2025年「家鳴」キュラトリアルシンポジウム、東京都写真美術館
2024年『The 2050 Weather Almanac』出版、シンガポール
2024年「Climate Crisis and Cultural Loss」展覧会、TBA21–Academy Ocean Space（ヴェネツィア）とADM Gallery（シンガポール）
2022年–23年「Islandwide Coverage」（AWKNDAFFRとして）第7回シンガポール・ビエンナーレ、 シンガポール各地
2021年『Can, Cannot, and Other Options』（AWKNDAFFRとして）出版、シンガポール

受賞歴
2025年 Globally Engaged Research Scholarship Award、ウェストミンスター大学（ロンドン）
2024年 Technē AHRC Doctoral Studentship Award（ロンドン）

作品 / キュレーションについて

レジデンスでの活動「Film, Fog, Snow: Elemental Media of Nakaya Fujiko and Nakaya Ukichiro」のコンセプトは、キュラトリアルとアーティスティック・リサーチを通じて、異なる地域を横断する政治生態学の歴史記述を探るため、天候を証人として捉える可能性を探求する進行中の長期プロジェクトに関連している。研究主導の芸術実践に内在するエレメンタル（元素）な美学を辿るとともに、20世紀の戦争の激動期に生じた気象関連の芸術的・科学的発展との交差点を考察する。戦後芸術家と科学者の生涯の業績が、気象が提示しうる代替的証言の手がかりとなり得ることを提示し、また、彼らの作品とそれに対する批判的読解は、気象が語るポストコロニアルな歴史叙述における重要な引火点であることを示唆する。