OTA Emma
更新日:2011.5.1
東京をベースにメディア・アートと国際交流を主として活動を行うキュレーター及び研究者。メディア・アート機関のTrampoline (英・独)に在籍しながら、数々の機関とコラボレーションを行ってきた。現在は、ギンザ・アート・ラボのゲストキュレーターであり、アーティストとしても活躍している。2006年から、東京・横浜にて毎年開催されているディスロケイトというアート・テクノロジーと地域性についてのフェスティバルのディレクターでもある。また、研究者としては、アジアにおけるメディア・アートが社会的・文化的コンテクストとどのように関わっているかを、特に場所を対象として研究を続けている。
小さな子どもから老人まで様々なジェネレーションと協働し、世界中の様々な都市の個人や機関とコラボレートした経験から、オオタは多様な範囲のプロジェクトに理解が深い。クリエイティブな文化間のコラボレーションを促進する試みにおいて、彼女は「領域の行き来/Traversing Territories」(一年ごとの日英大学間の交流プロジェクト)や「Inter-Play」(子ども向けの国際的なクリエイティブ・コミュニケーション・ワークショップ)などのプロジェクトを始めた。「Dislocate」は、彼女の重要な活動の中心であり、我々を取り巻く環境に関連した新しいメディアの役割について、国際的なアーティストや専門家のディスカッションやディベートをまとめ、いかに新しい技術が我々の住む環境を変えているか、また我々自身がその中にいかに身を置くかについて考察している。オオタは、Transmediale(トランスメディアーレ)やISEAなどの先進のメディアアートフェスティバルで、この件に関する実践と理論上のリサーチを発表している。