ラクウェル・オーメラ

ラクウェル・オーメラ

Raquel OEMELLA

プロフィール
1969年、シドニー生まれ。ビデオ、インスタレーション、ドローイング、専門誌やアーティスト本制作など様々な活動を行っている。彼女の作品は2008年シドニービエンナーレ、2003年イスタンブール・ビエンナーレ、2002年サン・パウロ・ビエンナーレに出展された。2009年には、彼女の作品を総観する"She went that way"が、Artspace(シドニー、キュレーションReuben Keehan)で開催された。最近の展示に、シドニー現代美術館でのGlenn Barkleyのキュレーションによる"Making it new: Focus on Contemporary Australian Art" がある。現在、オーストラリア国立大学(ANU)スクール・オブ・アートの博士課程に在籍中。Milani Gallery(ブリスベン)、Uplands Gallery(メルボルン)所属。
作品/パフォーマンスについて

 最近の作品では、共同制作者である撮影カメラマンのJoe Shemishと私がタスマニアの皆伐地(かいばつち)を歩き抜ける姿を映した2チャンネル式のビデオ作品がある。皆伐地とは、完全に伐採が進み、その過程において破壊された森林地帯のことである。タスマニアには樹齢500年から700年の原始林が、紙を作る為に切り倒された森林地帯がある。私の作品のWalking through Clear Fellsは、ファイン・アートにおける風景画の概念と破壊に対する活動家のイメージの両者を交えながら、この風景と破壊を新たな方法で描こうとしていたものである。
私の作品は、現代美術に対する批判的な反応が、政治意識や社会的行動についての自省を促していくという過程について考察するものである。特に、ドキュメンタリーという手法がどのような形でアーティスト達に取り入れられてきたかについて興味をもっている。 

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