Raquel OEMELLA
更新日:2011.5.1
最近の作品では、共同制作者である撮影カメラマンのJoe Shemishと私がタスマニアの皆伐地(かいばつち)を歩き抜ける姿を映した2チャンネル式のビデオ作品がある。皆伐地とは、完全に伐採が進み、その過程において破壊された森林地帯のことである。タスマニアには樹齢500年から700年の原始林が、紙を作る為に切り倒された森林地帯がある。私の作品のWalking through Clear Fellsは、ファイン・アートにおける風景画の概念と破壊に対する活動家のイメージの両者を交えながら、この風景と破壊を新たな方法で描こうとしていたものである。
私の作品は、現代美術に対する批判的な反応が、政治意識や社会的行動についての自省を促していくという過程について考察するものである。特に、ドキュメンタリーという手法がどのような形でアーティスト達に取り入れられてきたかについて興味をもっている。