プロフィール
アリシア・キングはオーストラリアを拠点とする学際的アーティストで、2009年タスマニア大学で生命工学的実践と物質的、倫理的、儀礼的な人間及び動物の身体における芸術的探求(肉体の変容;生命工学による裂傷の具現化)でPhDを取得。彼女はSymbioticAにおける調査で生命工学プロジェクトに着手している。(タスマニア大学医学部・アムステルダム自由大学)
また、オーストラリア各所、及び世界各地の展覧会に参加しており、最も近年の活動はMONA美術館(オーストラリア、タスマニア)での「MONANISM」展、サイエンス・ギャラリー(ダブリン、アイルランド)での「VISCERAL」展への参加である。また、シテ国際芸術大学(パリ、フランス)、BAD財団(ロッテルダム、オランダ)、SymbioticA(西オーストラリア)、ガラパゴス諸島など、多数のレジデンスプログラムに参加している。トーキョーワンダーサイトで彼女は、科学技術の介在を受けて変容した肉体について、歴史的、今日的な日本的アニミズムを着想源に、視覚的及び概念的な新たな神話を展開させる。またこれは、2013年に参加するオーストラリア・カウンシル(OZCO)スタジオ・レジデンシ―でも継続する予定である。アリシアは、トリッキー・ワルシュ、ミッシュ・メイジャーズとのコラボレーション、ザ・ホリー・トリニティーのメンバーでもある。TWSでのレジデンシーは、オーストラリア・カウンシル・フォー・アーツ(OZCO)とアーツ・タスマニアから多大な後援を受けている。
作品/パフォーマンスについて
人間、動物、そしてより広い環境の生物学的な関連を探求する学際的なアーティストとして、彼女の作品は通常「生き物」という分類の外側にあるものを取り込む。近年、彼女は彫刻とニュー・メディアの作品における組織的文化技術を統合しながら、生命工学のアート・プロジェクトを展開している。近年の作品では彫刻、映像、生命工学、インスタレーション、パフォーマンス等を統合して、生命工学的実践と物質的、倫理的、儀礼的な身体との関係を探求している。ディストピア的なイメージをしばしば用いて、彼女の作品は自律的な成長、変形、混成のアイデアを、また通常の範囲を超えた生命の可能性を探求する。
The Vision Splendid.
2011. Portable bioreactor, hand-blown glass, living human tissue (Hs 53.T cells), nutrient media, PGA polymer, polyurethane, modelling material. 2m x 1.5m x 1.5m
Delicacies of the dead.
2009. Glass, human tissue (the artist's cells and tissue, cultured from tissue taken by biopsy), hand-made glass bones, polyurethane, flock, rubber. 21cms x 14 cms (diam). Image: MONA/Peter Whyte.
From within.
2011. Video still. 50cm x 54cms.
The Holy Trinity.
2009. Performative installation. Dimensions variable. Image: Kevin Leong
Afterlife.
2012. Copper sulphate crystals, balsa wood. 25cm x 20cm x 14cm.