キアンガ・フォード

プロフィール

サウンドアート、環境アートを主に制作し、その引き込まれるようなプロジェクトは、肉体と文化の緊密さの関係性をテーマにしている。The Studio Museum in Harlem、USF Verftet（ノルウェー、ベルゲン）、The Museum of Contemporary Art, Miami、The Contemporary Museum in Baltimore、California Biennialを含む多くの会場で作品が展示されたことがある。彼女は現在、パーソンズ大学にてファイン・アート専攻科学士課程のディレクター及びアート・メディア＆テクノロジー専攻科のニュージャンルにおける准教授を務める。ロスアンゼルスとニューヨークに在住し、制作を行っている。

作品/パフォーマンスについて

作品は多ジャンルに渡っており、コンセプト主導型である。主にデザインを基にしたインスタレーションやサウンド、パフォーマンス、場所に特化した計画を用い、聴くための、または他者とインタラクトするためのスペースを造ることで、制作の環境は成功を収めている。作品の多くは、日々の生活に関するフィクションの物語やのめりこむ体験としての物語と関わっている。2003年からは、作品制作の主な中心を、《The Story of This Place》シリーズを発展させることに置いている。この作品は、街の地図に表された場所についての歴史的背景を踏まえたフィクションのストーリーが展開する物語的な散策ツアーである。（www.charmcityremix.comを参照）

私は社会科学と文化的理論のギャップのなかで何が失われるかを把握することに興味がある。つまり、社会組織や経済的パラダイムにおけるマクロレベルでのシフトが個人のレベルで実行され、互いの親密さや距離への願望が形づくられるその過程である。作品では伝統的または民族的、国民的ですらあるアイデンティティに沿った文化的要素について話す方法を探る。それは、大衆文化の地盤を広げることで挑戦の機会が得られるだろう。リミックスや親密さの原動力、空間における社会政治的な側面が、主なアイデアである。