更新日:2025.12.25
| 参加プログラム | 二都市間交流事業プログラム(招聘) |
|---|---|
| 活動拠点 | 台南 |
| 滞在都市/滞在先 | 東京 |
| 滞在期間 | 2026年1月 - 2026年3月 |
滞在期間中、李はドローイングを基にした研究と現地調査をとおして、プロジェクト「東京ハイパーシティ・ドリーム」を展開し、「未来都市」と「サイバーパンク」の想像力を通じて東京の都市景観を探究する。密集した建築物、ネオンの光、社会のリズムを観察することで、李は現代の大都市においてテクノロジー、孤独、欲望がどのように絡み合っているかを描き出そうとしている。
滞在中、私はドローイング、写真、スケッチを基にした制作プロセスを用いて、「Dream of a Hyper-Urban City」と題したプロジェクトを展開した。このプロジェクトは、現地観察とデータ収集、ドローイングの制作、そして最終発表という3つの段階から構成されていた。
まず、東京の各地を巡り、夜間の観察を行い、各地区の光、音、空間の雰囲気を記録し、それを作品の基礎とした。第2段階では、これらの素材をドローイングへと変換し、鉛筆スケッチ、水彩画、インクの線画、そしてテキストによる注釈を通じて、徐々に視覚的な物語体系を構築していった。
観察とドローイングを繰り返すことで、日常の都市生活の断片とSF的な想像力を融合させた視覚的世界を構築した。このプロジェクトは最終的にオープン・スタジオ形式で発表され、鑑賞における想像力と知覚に基づく体験に重点が置かれた。
今回のレジデンシーでの成果は、空間認識や、内と外からの眺めの体験に対する私の継続的な関心を反映した。このプロジェクトでは、東京を「ハイパー・ノーマル」な都市として捉え、現実と想像の狭間に位置する思索的な観察手法を展開していた。
レジデンシー期間中、私は18点の小型水彩画と数点のスケッチを完成させるとともに、東京各地で収集した膨大な写真や記録資料も作成した。これらの資料は、今後の芸術的発展に向けた重要な参考資料となる。選りすぐられた作品はオープン・スタジオで展示され、来場者との交流を通じて、作品に対する新たな解釈の可能性が生まれた。
こうした交流を受けて、私は都市とより直接的に関わる機会を模索し、追加で水彩画を1点制作して、伝統的な和風カフェに寄贈した。この行為により、作品は展示空間の枠を超えて日常の都市生活へと溶け込み、東京という都市の文脈の中に留まることになった。また、この経験は、店の看板のデザインや銭湯の壁画制作、あるいは地元の企業との実験的なビジュアル・プロジェクトへの協働など、都市とより直接的に関わる形態について考えるきっかけにもなった。
台湾に戻った後も、東京で始めた絵画のコンセプトを発展させつつ、台湾発のSF的な想像世界を自身の制作活動に取り入れていく。小規模な観察的な水彩画から、広告看板や映画のスチール写真のような大規模な油彩画へと移行し、概念的な考察をより物語性のある視覚的空間へと変容させることを目指している。

《you can buy what you can》2026、紙に水彩、210×297mm

《what to eat》2026、紙に水彩、210×297mm

《the tower turned into a bridge》2026、紙に水彩、210×297mm

《free to chose the next stop》2026、紙に水彩、210×297mm

《the last cigarette》2026、紙に水彩、210×297mm

《watching the empty city》2026、紙に水彩、210×297mm

《parallel dimension》2026、紙に水彩、210×297mm

《gorilla curry》2026、紙に水彩、210×297mm