デイヴィ・ファン・ヘルフェン

レジデンス・プログラム

芸術文化・国際機関推薦プログラム

更新日:2025.12.5

デイヴィ・ファン・ヘルフェン

参加プログラム芸術文化・国際機関推薦プログラム
活動拠点マーストリヒト (オランダ ) 
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2025年9月 - 2025年10月
滞在目的

デイヴィ・ファン・ヘルフェンは、2023年にTOKASでのリサーチ・レジデンスから生まれたインスタレーション作品をさらに発展させることを目指す。彼は、伝統的な日本の工房との協働や、特定の場所、アーカイブ、知識の源への探求を通じて、その内容をより深める。
これらの出会いを通じて、彼はプロジェクトの芸術的・文化的な層を豊かにし、ローカルな実践とのつながりを強化するとともに、リサーチを没入的かつ空間的な体験へと翻訳する舞台美術(セノグラフィー)の可能性を引き続き探求していく。

滞在中の活動

・浄るりシアターの加藤登美子さんとの面会 
・歌舞伎の紙花ワークショップの宮澤さんとの面会
・国立劇場の加藤絢香さんとの面会
・欧米における外来植物「イタドリ」の日本での受容と自然環境との関係についての調査
・仏教的な自然観と、人と自然とのつながりに関する考え方の調査

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

滞在中、2026年にオランダ・ヘールレンのSCHUNCK美術館で発表予定のプロジェクトの芸術的・概念的枠組みをさらに深めることに注力した。 2023年の最初の滞在中に始めたリサーチを基に、伝統的な日本の演劇に関わるワークショップや職人の方々と交流し、コラボレーションの可能性を探った。 また、アーカイブ、庭園、美術館を訪れ、日本のアーティストとも会い、テーマに関わる空間的・生態学的・哲学的な側面について、より深い理解を得る機会となった。 これらの出会いは、リサーチを空間的な体験へと変化させ、そのテーマを触れられる、感じ取れるものへと変換していくプロセスを始める助けとなった。

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2025、宮澤商店訪問の様子

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2025、国立文楽劇場の工房見学の様子

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2025、浄るりシアター

滞在の成果

TOKASでの2回目の滞在期間中は、2023年に築いた繋がりをさらに深め、それらを具体的なコラボレーションへと発展させることができた。 造花工房との関わりをさらに深めるとともに、インスタレーションにおける中心的な関心となった伝統的な日本の人形劇・文楽の世界に没入した。 実際に人形操作を体験するワークショップに参加し、文楽コミュニティ内でのネットワークを広げ、プロジェクトに協力してくださるパートナーも確保できた。 この滞在を通じて、インスタレーション実現に向けた具体的なステップを踏むことが可能となり、素材の初期選定を行い、得られた知見を作品の舞台美術的・パフォーマティブな展開へと統合することができた。

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2025、宮澤商店訪問の様子

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2025、浄るりシアター

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