エミリー・ウェイクリング

レジデンス・プログラム

キュレーター招聘プログラム

更新日:2025.9.11

エミリー・ウェイクリング

参加プログラム キュレーター招聘プログラム
活動拠点バララット(オーストラリア)
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2025年6月 - 2025年7月
滞在目的

ジェンダーに対する意識の高まりや、現代アーティストの芸術的手法やアウトプットにおけるグループやコラボレーションの重要な、しかししばしば認識されていない役割について取り上げる。非公式な師弟関係や友人関係、さらには協力的な恋愛関係によって作品制作やスタジオ環境が形成されているアーティストにインタビューを行う。また、グループ名で活動するアーティストや、スタジオや制作にかかわる設備/施設を他のアーティストと共有するアーティストも調査対象とする。
このリサーチは、英語での論文発表、異文化間のコラボレーション、オーストラリアや日本の美術機関への展覧会提案など、議論や機会を広げることになるだろう。

滞在中の活動
  • アーティストとのミーティングやスタジオビジット
  • ギャラリーでのミーティングや美術館訪問
  • 美術学校を見学訪問
  • 同時期滞在のレジデントへの発表とディスカッション
滞在中に行ったリサーチ及び活動

協働的・集団的な関係性を通じて自らの表現活動を強化しているアーティストや創造的な人々から学ぶことに焦点を当てリサーチを行った。
日本のアーティストの中に、グループやコラボレーションの形態で活動している人々が増えているという私自身の感覚から出発し、以下の事項をリサーチの目的とした。
1)その観察が事実かどうかを確認すること。
2)特にジェンダーやLGBTQIA+の視点から、なぜアーティストたちがそのような形で制作することを選ぶのか、その理由を逸話的に収集すること。

多くのアーティストに会い、彼らの作品やスタジオ環境が、非公式なメンタリング、友情、あるいは支え合う恋愛関係によって形作られている様子を体感した。
展覧会やグループによるアートイベントにも参加し、コラボラティブな制作手法を目の当たりにした。 加えて、東京の若いキュレーターに対して専門的なアドバイスを提供する機会もあった。さらに、私のレジデンス滞在中に予期せず起こったもう一つの重要な経験は、現代オーストラリア美術の状況についての知識や経験を、国際的な文脈の中で共有するという異文化的な交流だった。 

滞在の成果

このリサーチは、英語での論文執筆や、異文化間における学術的・キュレーション的な協働の可能性といった新たな機会を開くものとなった。この経験をオーストラリアの美術館での自身の役割に持ち帰り、国際的な最新のアート知識を、展覧会企画の提案など、機会が訪れたときに活かしたい。

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アルバート・ヨナタン・セティアワン展(ミヅマアートギャラリー)

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トモトシ「アート酒場」の来場者

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オル太 スタジオ訪問

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