パク・ミンハ

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2025.4.15

パク・ミンハ

参加プログラム 二都市間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点ソウル
滞在都市/滞在先東京
滞在期間2025年5月 - 2025年7月
滞在目的

東京滞在中、既に進行中の「宇宙的および非人間的な音」のリサーチを深める。1977年のボイジャー・ゴールデンレコードを再構築した前作『eek』(2021年)と同様、彼女は今、人間には知覚できない地球の振動に目を向けている。地震データを活用し、東京のアーカイブや実験的なサウンド・コミュニティとコラボレーションすることで、テープベースの音響作品とヴィジュアル・スコアを制作することを目指している。 

滞在中の活動
  • 東京の実験音楽家やノイズ・ミュージシャンとのリサーチ、交流
  • 地震や地盤振動のデータを入手するための機関との連携
  • サウンド・リサーチに基づきショート・フィクションを創作  
  • サウンド・リサーチに基づきヴィジュアル・スコアを作成
  • サウンド作品の制作(実験段階)

滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

TOKASレジデンスの期間中、サウンドプロジェクト「On Trembling: Facing Chaos」のためのプリプロダクションリサーチを行った。人間には通常知覚できない地震波や振動を可視化する科学的シミュレーションデータを起点に、地球の無意識を探った。 このコンセプトを拡張するために、日本および東アジアの儀式音楽や民俗音楽を調査した。これらは、科学の発展以前に、地震や自然災害に対峙するための戦術として機能していたものである。 また、最新の地震計データを、非人間的な世界の振動的アーカイブ、あるいは仮説的なサウンドスケープとして捉え、それらを音に変換する方法をコンピュータ・プログラミングを通じて実験した。 同時に、関連するテーマに取り組む日本のアーティストや作家たちと意見を交わし、将来的な協働の可能性を構想した。

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「On Trembling: Facing Chaos」– プリプロダクション
デジタルカラープリント、21 × 29.7 cm(30)、2025年

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「On Trembling: Facing Chaos」– オープンスタジオ・トーク
プリプロダクション・トーク、10分、2025年

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「On Trembling: Facing Chaos」– プリプロダクション
地震波データと振動変調音を用いた映像と音響のインスタレーション、モニター展示、2025年

滞在の成果

TOKASによってつながりが生まれたおかげで、美術館のキュレーターや、日本を拠点とするサウンドアーティスト、ビジュアルアーティストたちと出会うことができた。時間的・その他の制約により、科学者と直接会ったり、地質学の研究施設を訪問したりする機会は限られていたが、一部のサウンドアーティストとは、より具体的な協働の可能性について話すことができた。 もし資金や制作条件が整えば、レジデンス中に出会ったアーティストたちとともに、この場所特有のサウンド・コラボレーション作品を将来的に制作することを楽しみにしている。

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