アンナ・ゴジーナ

レジデンス・プログラム

二都市間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2024.4.4

アンナ・ゴジーナ

参加プログラム二国間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点アントウェルペン
滞在都市東京
滞在期間2023年9月 - 11月
滞在目的

私の作品は物質文化に深く根ざしており、物質を能動的、有意義で知的な実体として捉え、自身の新物質主義概念と結びつけている。アニミズム的な性格を持つインスタレーションは、現代考古学の手法を用いながら、価値体系に関する固有の言説をもたらす。
私は、新しい環境、東京という都市の可能性を探求するつもりだ。広範な散策と観察を行うことで顕在化するものに注意を払い、都市環境と、そこで遭遇した物や素材がどのような物語を担っているのかを考察する。そのような物や素材を収集し、スタジオで探求していく。

滞在プラン
  • 遭遇した場所に特化した素材を調査・研究する
  • 他のレジデントからアドバイス/指導を受ける
  • 特定の場所、特定の時間帯をモニタリングし、記録することでサウンドマップを作成する
  • 素材を加工し、収集する  
  • 継続的に徹底的な文献調査を行い、適切な内容やその分野の専門家を特定し、可能であれば共同研究を行う
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

芸術的かつ哲学的な根拠に基づいたプロジェクトの出発点となる、数々の魅力を集めたプロジェクトに取り組んだ。龍安寺の石庭の中に存在する絡み合った繋がりと物語のネットワークを活性化する方法や、それがジョン・ケージの作品にもたらした影響、そしてそのコンセプトを探求する作品を今日に制作する可能性についてリサーチした。素材の可能性に注目し、風景を表現する方法を模索し、磁気を帯びた物体同士の相互作用を探求することで、庭園のある側面を私独自の解釈で再現した。これらの要素の間に働く力学によって、龍安寺に存在する石の数と形を再現し、動きと音でアニメーション化する、彫刻的なインスタレーションに取り組んでいる。

滞在の成果

最も貴重な発見は、禅庭との出会いだったと断言できる。それは、日本で発見し、研究を続けている知識の広大な地平を拓いてくれただけでなく、風景を表現する方法への自身の強い関心と呼応して、これまでの実践に洞察をもたらしてくれた。龍安寺では、数多くの文章やスケッチに加え8ミリフィルムを制作しており、2024年9月にベルギーのハッセルトにあるZ33で開催する個展で発表する予定である。この美術館での個展は、日本でのリサーチに大きな影響を受けたものとなる。

2024年に制作予定の大規模インスタレーションの初期案: 全体像の3Dモデル

2024年に制作予定の大規模インスタレーションの初期案: 個々の形状の3Dモデル

2024年に制作予定の大規模インスタレーションの初期案: 石の配置

2024年に制作予定の大規模インスタレーションの初期案: ロケ地にて

2024年に制作予定の大規模インスタレーションの初期案: ロケ地調査

クリエーター情報

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