更新日:2023.1.6
参加プログラム | リサーチ・レジデンス・プログラム |
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活動拠点 | イギリス |
滞在都市 | 東京 |
滞在期間 | 2022年9月 - 2022年10月 |
このレジデンスでは、東京で創造活動を実践する人たちのインディペンデント・スペースやオルタナティブ(自助的な)コミュニティを調査し、特に新型コロナウイルス感染症の流行が彼らの戦略や実践へのアプローチにどのような影響を与えているかに焦点を当てる。並行して、これらのコミュニティについてパンデミック以前の近年の歴史に関する調査も行う予定で、これにより、世界で最も人口の多い都市の1つである東京での自主的な活動の詳細な記録が作成され、志を同じくするアーティスト、キュレーター、組織、グループ、コレクティブによる、より幅広い協働的なグローバルネットワークの構築に活用できれば望ましい。
レジデンス期間中、以下のような様々な活動を行った。
- 東京内外のインディペンデントやオルタナティブ、またアーティスト自主運営によるプロジェクトや団体を多数訪問。
- アーティスト、キュレーター、その他の団体に所属するスタッフとのミーティングに参加。
- アート団体の展覧会やイベントに参加し、プログラムの組み方や組織構造を比較。
これらの活動は、自主運営による芸術活動が、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによってもたらされた状況にどのように対応してきたか、また、東京内外のアートコミュニティにおいて人々や組織が他の組織とどのように関連して活動しているかについて明快に理解することを目的としたものである。個人、集団、団体と共に時間を過ごすことで、今後のリサーチやレジデンス成果プロジェクトに反映するためにより深く豊富な情報を集めることができたと同時に、これらの専門家や団体との信頼関係や仕事上の関係を発展させることができた。
このレジデンスを通して、東京(そして、それ以外の場所の)の自主運営による芸術活動に対する考え方が変わり、また世界中のプラクティショナー(クリエイティブ分野で活動する人々)に影響を与える事柄に対する新しく革新的な取り組み方の具体例を知ることができた。 私の成果は、個人や団体と築いた新たな協力関係に基づくものだと考えている。これらの関係や経験を経て、自主運営の文脈で活動するプラクティショナー間の知識や経験の共有が、世界規模で幅広い形の連帯をもたらす可能性について、今後の展望が変わった。 もし、もう一度レジデンスの機会があったなら、より詳細なリサーチを行うために日本で過ごす時間を増やし、アーティストが運営する団体のプログラムに直接貢献し、日々の運営をより詳しく観察したい。
灯明(食堂)でのディナーサービスの様子
The 5th Floorのバルコニーから見た周辺の風景
ココルームでのまかないごはん調理の様子
ココルームのゲストミュージシャンから、「のこぎり」を楽器として演奏する方法を習う様子
アートセンター オンゴーイングでのPacific Crossingsのプログラムについてのキュレーター・トーク