フランシス・アディア・マッケンジー

レジデンス・プログラム

二国間交流事業プログラム(招聘)

更新日:2022.6.2

フランシス・アディア・マッケンジー

参加プログラム二国間交流事業プログラム(招聘)
活動拠点モントリオール
滞在都市東京
滞在期間 2022年5月 - 2022年7月
滞在目的

滞在中は、短編ステレオコピック(立体視)アニメーションを立体的に投影し、鑑賞者が体験できるプロジェクトづくりに専念する予定だ。この作品は、複数のレイヤーのガラス板を使ったセットで撮影され、アニメーション映像やシークエンス、オブジェクトが重なり合って見える。このセットは小型で、2台のカメラ付き立体視装置を内蔵している。この作品は、現代の生政治的緊張の瞬間をデジタル装置との関係性のなかで考察した新しい作品群の一部である。また身近なもの、洗練されたイメージ、タイムラプスを用いて、身体、消費のリズムとサイクルを検証する。この作品は、最近加速しているプライベートと非プライベートな空間の混在を考慮しながら、一つの内なる平面を漂うように探求される。

滞在中の活動
  • まずはアニメーションのためのスケッチ、文章、素材のリサーチを行う。また、ワークフローや照明などの技術的な要件も検証する。
  • 次に深度、オーバーレイ、最終的なステレオスコピックを書き出しながら、全体の構成を試行する。
  • 絵コンテと短いテスト撮影を基にしてコンセプト、テキスト部分を作成。
  • アニメーションのラフをサウンドデザイナーに送って、音楽のコンセプトづくり。
  • オープンスタジオでのアニメーション上映。
滞在中に行ったリサーチ及び制作活動

TOKASでの滞在中、私はリサーチと制作活動に取り組み、「All My Dear Lilies」と題された作品を制作した。それはアニメーションのイメージやシークエンス、ファウンドオブジェクトを重ね合わせるように、レイヤー状のガラスセットで撮影した映像作品であった。 レジデンス期間中、計画通りに制作を進めることに努めたが、東京でのリサーチを通じて興味や関心を更新し、その都度プロジェクトの焦点を合わせ直した。アニメやマンガのグラフィック、スタイル、物質的な影響についてのリサーチに加えて、そのジャンルや技術に影響を与えた歴史的背景や技術的発展に着目した。また、女性が主導するマンガ運動や、特にアニメの描写や技術に関連した現代のフェミニスト批評についてもリサーチを行った。

滞在の成果

東京での経験、リサーチの方向性、そしてレジデンスの文脈の中での他のアーティストとの関わりは、レジデンスで最も影響を受けた点であったと思う。日本のメディア、その制作の歴史、それが生み出すもうひとつの平面的な欲望の領域に関する私のリサーチの洞察を、彫刻やビデオ作品を通して探求し続けていきたい。東京とその文化的なシーンには圧倒され、何層にも及ぶこの街のさまざまな側面からは今後数年にわたり刺激を受けるだろう。

レジデンスの最終段階にようやく、自分の研究テーマに焦点を絞ることができたが、それまでは技術的な探求に向いていたように思う。今にして思えば、リサーチ開始時により焦点を絞った研究テーマをみつけていれば、テーマをどのように探求していくか、地に足を着けてよりリラックスしたアプローチができたのではないかと思う。

スチール

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