更新日:2019.11.21
参加プログラム | 二国間交流事業プログラム(派遣) |
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活動拠点 | 日本 |
滞在都市 | ベルリン |
滞在期間 | 2011年9月 - 2011年12月 |
[中間報告]
■リサーチ及び制作活動について
絵画の制作
ベルリンのアートシーンのリサーチ、特にキュレーションのスタイルと構造の作り方
在ベルリン作家との交流
ベルリン以外のドイツ人作家との交流
映像作品のためのロケーションと撮影
■リサーチや滞在制作を通して、「滞在国」や「派遣都市」に対する意識の変化や新しい視点について
Berlinから様々な刺激を受け、それが制作によい影響をあたえているようだ。
Berlinのアートシーンについては美術作品を社会と文明の構造の中に意識的に入れ込み、再構成していく手腕は飛びぬけていて、アメリカもこれにはおよびません。日本のキュレーターもとてもがんばっていますが、次元が違うと言っていいでしょう。美術は社会を動かし、歴史を再検証するためには、一番すぐれたツールであるという認識から、美術作品を並べることによって歴史へのパースペクティブと未来への提言を現在の状況をしっかり見つめた上に視覚として構成するのです。そしてテキストによってコンテキストとして、永遠のものにしていく。これはすばらしい知の力であると感じています。報告書に上げた5つの展覧会らがそれを教えてくれました。個々の作品ももちろんすばらしいのですが、キュレーションの力をまざまざと見せられた感があります。