更新日:2019.11.29
参加プログラム | リサーチ・レジデンス・プログラム |
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活動拠点 | シンガポール |
滞在期間 | 2009年5月 - 2009年6月 |
新しい作品のための歴史資料、特に古地図、または化け物や妖怪にまつわる神話や古文書に表されるアジアの初期構築について研究を行っている。 空想から生まれた獣人に象徴される混交性(ハイブリディティ)という概念に興味を持つ。というのも、混交物(ハイブリッド)とは、二つの文化の出会うとき、異文化の想像上の生き物を見聞きすることから生まれるものだからである。この分野に取り組む日本人アーティストがいればどのような活動を行っているのかにも興味があり、現代の作品についてもリサーチしている。 最終的には、これらの資料を取り入れた執筆活動、および新作のドローイングやスケッチの制作に滞在期間を費やす予定である。
OPEN STUDIO 2009
・地図資料に関する大学図書館のコレクションを調査する。
・地図製作および混交性(ハイブリディティ)に関する現代の活動や作品について考察する。
・アジアの初期概念について歴史家と対話を行う。
[ 活動報告 ]
トーキョーワンダーサイトでの時間はとても実りの多いものだった。TWSのスタッフは、私が江戸ガラス彫刻家と交流できるよう、大いに手助けしてくれた。私は既に2010年の東京での展示に向けて新しいガラス彫刻の制作に取り掛かっている。また、混成(ハイブリディティ)についての私のブック・プロジェクトに関して様々な人々と知り合い、上智大学で行われた文化研究会議では研究者と話をする機会も得た。
同時に、この素晴らしい街で働く多くのキュレーターやアーティストと知り合うことができた。
TWSに、より長期間滞在したかったと思う。きっと、また一緒に活動する機会があるであろうし、将来そうなることを心待ちにしている。